ストレス対策

歯科衛生士・歯科助手のストレス実態!仕事の裏側と3つ対処法

春香さん
春香さん
青森県内の歯科医院で、歯科助手として働いて8年目の春香(30代)です。
今のクリニックでは勤めて3年になります。
歯科医院でありがちなストレス4つの原因や対処法をご紹介します。

歯科医院で働く女性は一見、華やかなイメージを持たれやすい職種ですが、女性だらけの職場だからこそストレスはつきもの。
狭いクリニックに女性だらけの場合、スタッフ同士の人間関係で
スタッフが定着しないクリニックも少なくありません。

また、医療ですがアポイントをとり、その都度診察だけではなく処置があるので患者さんとの距離が近くなります。
患者さんの不満の矛先は女性スタッフに向けられストレスを感じる事も多い仕事です。

しかし、患者さんから感謝していただける瞬間は大きな喜びがあります。

目標を持って仕事に臨むことで、やりがいを感じられる素晴らしい仕事なのです。

ストレスをのりこえ、やりがいを感じる仕事をするポイントは

  1. スタッフ間のコミュニケーションを大切にする事
  2. 患者さんへの言葉遣い、対応を学習する事
  3. 自分なりに業務目標を掲げる事
  4. しっかりと休暇を満喫する事

歯科助手にありがちなストレス4大原因

1)性格の悪いお局がいる

どこの会社にもお局様はいると思いますが、女性だらけの職場にいるお局様は、男性の目がない分、陰湿です。

気に入らない新人には仕事を教えずに、あえて

ミスを促して注意したり、休憩中もみんなにお菓子を配るフリをして気に入らない人へはお菓子を配らないなど、イジメにも似た仕打ちで、休憩室に居づらい雰囲気にしてしまうのです。

有給は続けて取らない事がルールと新人に教えながら、自分は連休になるように有給を取ったり。

女性の狭い集団の中には少なからず1人はくせ者のお局がいるのです。

2)モンスターペイシェントの対応が大変

患者様はお客様的な考えの患者さんも少なくはありません。

予約が既にいっぱいでその時間は診察をお受けできない事を伝えると、「そちらで治した歯が痛んでいるのだからそちらの責任!私の都合に合わせてもらうのが筋だ!」といって聞かない患者さん。

そもそも、歯を虫歯にしたのも、再度虫歯になるような生活習慣をしているのも患者さん自身である事は間違いないのですが、そんな事言えずに受け入れなくてはならないのです。

3)歯科医師の機嫌を伺いながら仕事をしなくてはならない

歯科医師は几帳面で神経質な性格の人が多いと言われています。

自分の思い通りの治療が出来ないと、
何故か歯科衛生士や歯科助手に八つ当たりしてくる時もあります。

  • 治療道具を投げつける歯科医師
  • 助手や衛生士に失敗をなすりつける歯科医師
  • 手際の悪さに舌打ちをしてくる歯科医師…

歯科医師の機嫌を損ねないように、手際よく働かなくてはならず、気を遣います。

4)お給料が安い

歯科業界は拘束時間が長い割にはお給料が安いんです!
「やっていられない」と嘆く人が少なくありません。

大病院の口腔外科、矯正や審美などの分野で人気と信頼を得ているクリニックなどは別として、

その辺に溢れている個人経営の小さなクリニックは、
金銭面、休暇面と働き安い環境が整えられていないクリニックが多いのが現実です。

歯科助手とて、専門用語や治療の流れなど、専門的な知識を身につけなくてはいけない業種であるのに、中小会社の事務員をしていた方が休暇も取りやすく、金銭的にも良いクリニックもたくさんあります。

ストレスで限界になる瞬間、心配される症状や病気

モンスターペイシェントの対応にストレスを感じる事は多いです。

特に、若い子の場合は社会経験が少ない分、患者さんからのクレームに心のダメージを大きく受けてしまいます。

何度もクレームをつけてきては、病院を変える事もなく当院に通い続ける女性の患者さんに、体が拒絶反応を起こした若い助手の女の子もいました。

何度も同じ患者さんに叱責され、電話でも無茶な予約を強く要求された若いスタッフは、人目もはばからず、泣き出してしまいました。

ついには、ナンバーディスプレイに表示されたその患者さんの電話番号を見ると体が震えて電話が取れなくなってしまったのです。

院長に相談をして、例の患者さんからの電話の時は誰か代わりのスタッフが電話を変わってあげる事で、若いスタッフは受け付け業務を続けています。

歯科助手の3つのストレス対処法

1)普段からスタッフ間、患者さんとのコミニケーションをとる

普段から同僚同士のコミニケーションはとても大切です。

少人数の職場では仲間同士の協力や助け合いが何よりも大切だからです。

急な体調不良、自分の実力以上の業務を任された時、1人で抱え込んではストレスが溜まります。

患者さんとも普段から挨拶や会話を交わしている事で、治療に不信感を持たれにくくなります。

2)歯科医院として医療知識だけではなく、接客のマナーを学ぶ

患者さんにより良い医療を受けていただくために、歯科知識習得のセミナーにを受講する事も大切ですが、伝えるスキルを身につけない事には、覚えた知識を患者さんに広める事は出来ないのです。

一年に一回は接客のマナーを教えてくれる講師に指導を受けるなど、患者さんへの対応を学ぶ機会も必要だと思います。

そうした積み重ねが、患者さんの気持ちを理解する事に繋がり、トラブルを減らしてくれるでしょう。

3)たっぷり休暇を満喫して仕事へのモチベーションを上げる

歯科医院のほとんどが、月曜?金曜までは朝から丸一日働き、土曜日は半日の勤務と、ゆっくり体を休められる日が1日しかありません。

病院側が週休2日を整えてくれると、1番良いですが、叶わない時でも、オフの日はしっかり休みを満喫しましょう。

休みの日の充実度は、必ず仕事へと反映されます。

疲れた時は体を休ませ、時には気の合う友人と思い切り遊んでオフを自分らしく過ごしましょう。

「ここがストレスの限界!」異動・退職・転職を考えるべき」タイミング

朝起きて会社に行きたくなくて、布団から出られなくなる、家に居ても気分が落ち込み鬱々とするなどの症状があったら、仕事を変える事を考えるタイミングかも知れません。

女性同士の狭い環境が肌に合わずに、ストレスが蓄積されている事も考えられます。

また、度重なる患者さんからのクレームや横柄な態度に心が擦り切れてしまったのかも知れません。

このままでは、自分の心が苦しいまま時が過ぎ、治療でもミスをしてしまうかも知れません。

医療では失敗は許される行為ではありません。

心が仕事についていけなくなったら、患者さんの治療に加わるのは危険です。

転職や他院に移り、心機一転頑張ってみるのも良いでしょう。

今在籍しているクリニックを飛び出して、違う場所で医療に携わる事も新たな勉強になります。

歯科助手で大きなストレスを抱える方へ

歯科の業界は、患者さんとの距離も近い分大変な仕事です。

歯医者が好きな患者さんはいない為、患者さんとドクターの架け橋にならなくてはなりません。

「自分の思い通りに予約が取れない」「そちらで治療した歯が痛いのだから、私を優先に治療しなさい??」

など、ドクターには言えない、治療への不満や不安は女性スタッフに降りかかってきます。

また、どんどん進化する医療についていかなければならない為、資格をとっても常に薬品や新しい技術の習得の為、勉強が必要な世界です。

しかし、治療を終えられて患者さんが清々しい顔を見せてくれた時、ありがとうと言われた時、とてもやりがいを感じる仕事です。

また、定期検診に通ってくれる子供達の成長を医療を通して見守っていられる事にも感動とやりがいを感じます。

3歳のころから通っていた子供が自分たちの背を追い越して、乳歯から交換期に、交換期から永久歯にと、成長の過程を見られる事は大きな喜びとなります。

何よりも嬉しいのは、歯医者が怖くてたまらない歯科恐怖症の患者さんが、来院するたびリラックスされ、「ここの病院だったら安心して治療を受けられる。」と言ってくれる事です。

地域の健康を守るものとして、目標を持って働けば、きっと自分の成長にも繋がるでしょう。

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