ストレス対策

マンション管理フロント職のストレス実態と3つの対処法、24時間業務の辛さ

元気さん
元気さん
福岡県内のマンション管理会社でフロント職を2年している元気(20代後半・男性)です。
ここではフロント職をするにあたってのストレスあるある4つの要因と、3つの対処法を紹介します。

フロント職とは何かと思う方もいらっしゃるかと思いますが、分譲マンションを管理するいわゆるコンサルタントのような仕事です。

マンションの管理員とは少し違い、マンションのあらゆることに携わる仕事でもあります。もちろん管理員の仕事も時折することもあります。

そんなマンション管理のフロント職は、

  • 専門的かつサービス的な面も大きく
  • 24時間体制でお客様と接しなければならないことが多く
  • また仕事量が莫大

そのため、ストレスに感じやすい仕事。

時間に追われる日々で、効率よく仕事ができない人にとってはストレスに感じる仕事で退職率も高い傾向があります。

ストレス対策をするには、いかにそのストレスを発散するか、その発散方法を確立することが大切です。

また、ストレス発散方法と仕事の効率化を上手にこなすことがワークライフバランスを高めることに繋がります。

ポイントは、
1)一元化したタスク管理をすること。
2)ノルマにこだわり過ぎず、顧客意識を第一にする。
3)ストレスを発散できる環境を見いだすこと。

マンション管理会社・フロント職にありがちなストレス4大原因

1)24時体制のクレーム対応

マンションではあらゆるクレームが日常茶飯事です。

皆さんが一番よく耳にするのは、上下階の騒音問題ではないでしょうか。フロント職の社員は顧客からのクレームや相談の窓口の立場でもありますので、顧客からの連絡があれば、折り返し連絡をして状況の確認やクレームに対する対応などをする必要があります。

特に厄介なのが、漏水対応です。これは、24時間いつ起きるか分かりません。自然災害等の場合は、夜中でも漏水する可能性は十分にありえます。

勤務時間外なので後日対応するというような返事を顧客にしてしまえば、大クレームに発展しますので、夜中であろうと現地対応をする必要があります。

我々フロント職の社員は、設備や建築の専門家ではないので、このような場合は、専門的な人間を現地に派遣する手配をする必要があるのです。

このように、不測の事態はいつ起こるか分かりませんし、起きた場合は24時間体制ですぐに対応する必要があるため、非常にストレスを感じやすいのです。

2)長時間労働が蔓延する労働環境

マンションでは理事会や総会といった意思決定機関が存在します。

いわゆる管理組合という体制をとっていますので、マンションの区分所有者が集会を開いて、様々なマンションの問題に取り組むといったことが日常的に行なわれています。町内会のマンションバージョンのように考えていただいたらわかりやすいと思います。

これらの集会を構成するのは区分所有者ですので、活動は土日がメインとなります。すなわち我々フロント職の社員は、コンサルタントとして管理組合活動に参加して、助言等を行なう必要があり、土日に仕事をするということになります。

これは、家族や自分の時間を犠牲にしなければならないため、ストレスに感じます。特に連休シーズンなどもなかなか休むことができず、サービス残業も慢性的になっています。

3)言った言わなかったの世界

これは、マンション管理会社を相手に管理組合が訴訟を起こす場合に備えて、言動には十分に気をつけなければならないことを意味します。

特にこの業界では、責任の押しつけ合いが激しいため、議事録や打ち合わせ記録といったものを作成し、保存しておくことが望まれます。

言動に細心の注意を払うことはもちろんのこと、これらを記録するとなると莫大な時間を要することから、日常業務にも手が回らないことがしばしばあり、ストレスに感じます。

4)異常なノルマを課される

コンサルタントの仕事でありますが、結局のところ管理会社の儲けに繋がるような仕組みが作られています。

たとえば、管理会社でマンション共用部の工事を受注したり、看板や標識、災害対策用のグッズを販売するなどのノルマが課されます。

あらゆるものを販売したりしなければならず、また、工事等についても建築や設備の知識を人並み以上に身に付けなければならないため、仕事の幅が異常なくらい広いということが想像できると思います。

そのため、何のために仕事をしているのか不安に感じることもあり、次第にその不安はストレスへとなっていくのです。

ストレスで限界になる瞬間、心配される症状や病気

フロント職の仕事では、1日休むと次の日に会社に行くととんでもない仕事がたまってしまします。

休みたくても休めないという会社の風潮がストレスとなり、サービス残業やサービス出社も当たり前です。
これはとてもストレスに感じること。

たとえ病を患っても会社に行かなければならないため、病を悪化させてしまうこともありえます。

最近では、インフルエンザに感染した社員がいましたが、普通に出社して仕事をしていたところ、社内で集団感染という事態が発生してしまいました。

この仕事をするにあたっては、いかに体調完了を徹底するかが大事なことか身にしみて実感させられます。一度体調を崩してしまえば、仕事ができなくなるだけではなく、周りの社員にも迷惑となってしまいかねません。

 

マンション管理会社・フロント職の3つのストレス対処法

1)仕事を抱え込み過ぎず、優先順位を明確に業務を遂行する

フロント職の仕事量は計り知れない程の量です。明確に業務の範囲が決まっているわけでもなく、機械的に仕事をすることは困難であるため、事案ごとに考えながら仕事をする必要があります。

そのため、仕事はうまく捌いていかなえれば、どんどん増える一方です。ですので、優先順位を明確にしておくことで、スムーズに仕事をすることが可能であり、ストレスに感じにくくなると思います。

優先順位を明確にするにはどうすればいいか?

それは、タスク管理を徹底すること。

人それぞれタスク管理の方法はあると思いますが、一元化して管理することは管理をする上で共通点であるといえます。

あらゆるところでタスク管理をしようとすると、仕事の優先順位が不明確になり、仕事のミスも増えやすくなります。

できれば、手帳一冊で管理することが望ましいでしょう。タスク管理がうまくなると長時間労働からも解放されます。

2)ノルマ以上に顧客意識を大事にする

コンサルタントの仕事でノルマはつきものですが、ノルマばかり意識していると数値ばかり意識していまい、その数値が悪いと上司から詰められたりして、それはストレスに感じてしまうでしょう。ノルマは目標に過ぎないので、仕事の根幹である顧客意識を大事することの方がノルマ以上に大切です。数値は後から付いてくるものだと割り切って考えましょう。

3)ストレスを発散することも大事

仕事ばかりしていてストレスを感じるとお酒を飲んで気を紛らわせようとする人も多いのではないでしょうか。

遅くまで飲んで翌日には通常通り出社する日課が続けば体調も次第に悪くなります。しかし、ちゃんと体調管理ができる人であれば、お酒でストレスを発散することも一つの手段として捉えて問題ないでしょう。

体調を崩さないためには、適度に運動をすることも大事です。私の場合は、フットサルを趣味としているので、仕事が早く終わった日は会社の人たちとフットサルをしてストレスを発散しています。

「ここがストレスの限界!」異動・退職・転職を考えるべき」タイミング

会社の人と顧客の双方から仕事に対するレスポンスが遅いと言われると、それはコンサルタントとしては失格といえます。

顧客からすれば放置されていると思われますし、会社からすれば、この人に仕事を任せることはできないと思われます。

そのようになれば、仕事に対する不安を感じ、しまいには、ストレスに感じ会社に行きたくない思いだします。

ここまでは、だれにでもあり得ることですが、仕事中に社内に居づらくなり、外出を頻繁にするようになり、外出先の喫茶店などで時間を潰すようになれば、それは転職や異動を考えるべきタイミングといえます。

また、コンサルタントでありながら、顧客と鉢合わせになることを恐れてマンションに足を運ばなくなる場合も同様だと言えます。

マンション管理会社・フロント職で大きなストレスを抱える方へ

マンション管理会社でフロント職として働いている方は同様のストレスを抱えているのではないかと思います。

この仕事柄、ストレスはどうしても溜まるものですので、いかにストレスを発散するかということを考えた方が賢明ではないでしょうか。

仕事以外で没頭できるものがあれば、それに没頭してみてください。趣味でもかまいません。それらに早く没頭するために仕事を早く終わらせようとする意識が芽生えればなおさらいい方向に進むと思います。

これからマンション管理会社で働こうと考えている方へ

時間の使い方を他の業界の人以上に考えて行動しなければ、休暇もとれずにストレスを抱える一方になってしまいます。

他の業界では、決まった休みがあるので休日出勤が比較的少ないかもしれませんが、この業界では休日に仕事をすることがメインです。

平日も事務処理などの時間に追われることになるため、休日に働いた分を休めるとも限りません。

それなりの覚悟がある方でないとこの仕事はできないと思います。

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