ストレス対策

ストレス満載!精神科看護職!その経験談と4つの対処法のお話

ジョンさん
ジョンさん
福岡県で精神病院の看護師をしているジョン・スミス(30代後半・男性)です。
精神科看護は大変と言われますが、正にその通り(笑)
自分が体感した4つのストレス要因と4つの対処法を紹介します。

精神科の看護師は、

  • 心の病を負った患者さんとの関わりから、
  • また、同じようにストレスを抱えた同僚・上司などから

ストレス受けやすい仕事です。

ストレスにより病気になることで休職、転職なども多い職業です。

  • ストレス対策としてはまずは心に余裕を持つこと、話せる相手を作ることです。
  • 一方で、精神科看護では患者を不安にさせないことも大切な看護ですので、患者の前で自分のイラつきや不安感を出さないことも大切。

そんな精神科看護師として大切なポイントは…

  1. ストレスフルな時こそ患者とは笑顔で接すること
  2. 理不尽な要求には無理なときには無理ですと“きちんと説明”すること
  3. どうしても難しいときには同僚や先輩看護師に相談すること

では、詳しくお話します!

精神病院看護師にありがちなストレス4大原因

1)先輩看護師からの小言

男性スタッフはそうでもないんですが、女性スタッフは特にその傾向があります。

わからないことがあったら聞くようにしているのですが、そのときに「そんなこともわからないの?」とブツブツ言われることがあります…。

「こっちはわからんから聞いとんねん!」と心の中でイラッとくることがちょくちょくあります。

間違っていないことをブツブツと言われるのはそこまでイライラしないんですが、失敗しないように聞いたらこれですからね。

結構ストレス溜まります。

2)患者さんのワガママ

精神科病院というのは心の病が主ですので、身体は元気な方が多いです。

そういう人に限って病棟のルールを守らなかったり、こちらの言うことを聞かず看護師を振り回したり、自分の思い通りにならなかったらすぐに怒る方もいらっしゃるわけでして…。

しかもそのような人に限って自分が悪くないように家族にあることないこと吹き込むことがあります。

大半は病気から来るデマというのは家族も理解しているのですが、真に受ける方もいらっしゃいますので、家族からのクレームにつながることがあります。

こうやって患者に振り回されるとやはりストレス溜まります。

3)患者さんの家族のワガママ

入院患者の家族は大半の方が協力的ですが、中には予定を急遽立てて外出・外泊を申し出たり、病気があるのに面会時にお菓子や食べ物、飲み物を持ってきて食べさせたりします。

外出・外泊に関してはその準備のため書類の準備や先生の許可が必要になったりするのですが、急に言われるとその準備に手間取ってしまいかなりイライラします。

食べ物などに関しても食事療法や飲水制限があるのに勝手に食べさせたりしてしまうと意味がなくなってしまい「イラッ☆」とする要因です。

4)先生が病棟になかなか来ない

先生が出勤時に外来に入るのはわかりますが、一週間に一度しか担当患者と話しをする機会がなく、院長に至ってはここ2年以上病棟に来ることすらありません。

何のための院長なんですかねとイライラしてしまいます。

どの先生も状態が悪くなっている担当患者ぐらいは毎日観に来てもらいたいものです。

 

ストレスで限界になる瞬間、心配される症状や病気

精神科看護職では、時間に振り回されたり理不尽な要求を多くされることもあり、徐々にストレスが溜まってしまいます。

ストレスが溜まってくると、

  • 頭痛や腹痛、吐き気などと言った身体的症状
  • 夜間の不眠や食欲の減退
  • 躁鬱などの精神症状

を引き起こしてしまうことがあります。

自分もストレスでなかなか寝付けなかったり、
朝から何もないのにイライラしたり、
考え込みすぎて急に悲観的な気持ちになったりと
今思うとかなり症状が進んでいたのではないかと思います。

役職持ちの先輩看護師もストレスが溜まっていたせいか、話すタイミングによっては口調がかなりキツかったり、部下へ周囲を気にせず怒ったり、「タバコの数がかなり増えた」などの症状も見られました。

 

精神病院看護師の3つのストレス対処法

1)看護職として考える普段からのストレスマネジメント

看護職は対人での仕事となるため、患者や同僚などの周囲に渡り心配りが必要となってきます。

特に新人や若い看護師など技術が成長段階な人ほどストレスが溜まりやすい環境にあります。

そこで行いたいのが、「分からないことは必ず聞くこと」です。

先輩看護師によっては「なんでそんなこともわからないの?」と小言を言われてしまい逆にストレスを感じてしまうこともありますが、分からないまま仕事をしてしまうと、重大な事故に繋がり、患者の命に関わることもあります。

解決できれば少しは安心し、ストレスも減ると考えられます。(実際に自分がそうです)

また、小言を言われないように相談しやすい先輩看護師を見つけておくことも大事です。

2)看護職としてストレス耐性をつけるには

心に余裕を持つことが大切だと考えられます。

心や時間に余裕がなく、焦れば焦るほど周囲や患者の対応にイライラし、ストレスもドンドン溜まっていきます。

ゆとりを持って行動すれば、同じようなことでもイライラせずに普通にこなせます。

3)気軽に出来るストレス発散方法

どうしてもストレスが溜まりイライラするときがあります。

そんなときには、自分はこうやって発散しています。

1.車や一人カラオケで歌う

声を出すってかなりストレス発散になります。

自分の好きな歌や大声で歌うことでスッキリすると考えられます。

2.軽い運動

ウォーキングや自分が好きなスポーツなどで汗を流すのもストレス解消になります。

3.趣味に走る

自分が好きなことに没頭すれば嫌なことも忘れ心がスッキリとします。

4)患者の前では笑顔で

いきなり「ハァ?」と思われる方もいるかもしれませんが、意外にもストレスを抑えることができます。

精神科の患者は常に職員を見ています。

職員の表情が暗ければ感受性の高い人ほど不安感を抱いてしまいます。

そこで、患者の前ではどんなに辛くても笑顔でいることで、患者の不安を取ることができ、仕事が円滑に進むので心に余裕ができます。

また、笑顔で患者話すことでこちらとしてもストレスが徐々に減っていきます。

「ここがストレスの限界!」異動・退職・転職を考えるべき」タイミング

看護職なので、患者にはあまりキツい顔を見せないようにしなくてはいけませんが、患者の前で笑顔を作れなくなったり、仕事に入る前に表情が沈んでいる場合は病棟を変えてもらったり転職したりを考えた方がいいかもしれません。

病棟が自分の合っていない科であれば、異動してそこで心機一転して合っていればまたストレスを感じずに働くことが出来ます。

また、頭痛、めまい、腹痛、吐き気、何もしていないのに涙が出てきたりしてもストレスがピークに達していることが考えられるため、休職や心療内科への受診、転職なども視野にいれた方がいいと考えます。

自分の同僚も上記の症状が治まらず、病院で「鬱病」と診断され休職、その後退職された方もいます。

 

精神病院看護師で大きなストレスを抱える方へ

何度も言ってますが、看護師は対人での仕事であるため常に自分の思い通りになるとは限りません。

精神科であるなら尚更だと自分は思います。

そのため、ストレスが溜まっている者同士でぶつかってしまったり、患者や家族からの理不尽な要求などでさらにストレスが悪化してしまう可能性があります。

そのストレスと上手く向き合って行かないとストレスに押しつぶされて自分が病気になってしまうと自分は考えます。

そのため、ストレスの発散方法だけでなく、「話せる相手」を探すことが大事です。

配偶者や親兄弟、信頼できる先輩・同僚、誰でもかまいません。

話すことで心身が楽になることもあります。

自分一人で抱え込まないようにしましょう。

そして、患者や家族からの理不尽な要求に対しては「無理である」ことをはっきり伝えましょう。

曖昧な返事ですとそこからクレームに繋がり、余計にストレスに感じてしまいます。

これから看護師になろうと考えている方もこの業種はストレスとは切っても切れないものと考えた方がいいと自分は思っております。

心に余裕を持つことが出来、誰に対してもちゃんと接することのできる看護師になってもらいたいです。

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