ストレス対策

実はストレスフルな市役所窓口勤務の地方公務員!3つのストレス対策お話しします!

あんずさん
あんずさん
北海道内の市役所で事務員として4年勤めていた、あんず(20代後半)です。
公務員というと「安定」「堅実」という印象を抱く人が多いかもしれません。
しかし、実際に働いてみると、市役所勤務の地方公務員ならではのストレスがあります。
一体どんなストレスに遭遇するのか、どうやって対処すればいいのかを紹介します。

地方公務員、その中でも市役所勤務の職員は、
市民の方々と触れ合う機会が多かったり、
規則や地元ならではの人間関係に縛られてストレスが溜まります。

市民の中にはクレーマーもいて、窓口や電話での対応に苦心することもあるのです。

また、地方の市役所は慢性的な人手不足を抱えているケースが少なくないため、たくさんの仕事を一人で抱えてしまうパターンも有り得ます。

そういったストレスに強くなるためには、
いつもにこやかに過ごすこと、自分に自信を持つこと、
同期とストレスを共有するといった対策が考えられます。

つまり、ポイントとしては、

  1. 笑顔を心がけて働くことで、市民や職員との関係を良好に保てるよう意識する
  2. 自分を好きになり自信を持ち、他人と意見が衝突したり批判されたときに立ち直れるようにする
  3. ストレスは小出しに発散することを心がける

という3点が挙げられます。

1.市役所一般事務にありがちなストレス4大原因

1)市役所職員は、ただ書類仕事をこなすだけじゃない

官公庁の中でも、地方公務員とくに市役所勤務の場合は、市民の方々と触れ合う機会がたくさんあります。

もちろん、総務課など職員の管理などを主な仕事とする場所に配属されれば別ですが、ほとんどの課では窓口業務があったり、市民からの電話に対応する業務があるのです。

そのため、コミュニケーションがうまく取れず苦しむこともしばしばです。

耳の遠い高齢の方に制度を説明するときなどは、どっと疲れてしまいます。

2)市役所に意外と多いクレーマー

窓口業務に就いていて、週に一度は遭遇するのがクレーマーです。

「私たちが払った税金で給料をもらっているんだから、こちらの要望を通せ」と迫ってくる人が思ったより多いのです。

特に税務課など、支払いが関係する課の窓口では頻繁に見られる光景です。

接客業経験が無いと、クレーマーの怒鳴り声にひるんでしまうこともあるでしょう。

3)規則・決まりに縛られる

「こんな事業をやってみたい」と思っても、まずは市の条例に反していないか、規則がきちんと守られているか詳しくチェックしなければいけません。

あまりクリエイティブな職場とは言えず、創造的な仕事がしたい人にはちょっと息苦しい環境でしょう。

市民のために働く市役所職員ですから、いいかげんなことは一切できません。

新しい何かを始めようにも、市民から反対意見が飛んでくる可能性が少しでもあれば、上司たちからストップがかかってしまいます。

4)地元のしがらみが強い

地方公務員にありがちなストレスがこれでしょう。

人口の少ない市であればあるほど、職員同士や、市民と職員との関係は深くなる傾向にあります。

市役所内に兄弟がいたり、幼馴染がいたりして、昔からの因縁が垣間見える場面が多々あるのです。

職務に関係の無い内容で、しかも狭い市役所内で火花が散る状況はかなり堪えます。

巻き込まれないようにうまく立ち回ることが大切で、そのため人間関係に頭を悩ませなければいけません。

2.ストレスで限界になる瞬間、心配される症状や病気

地方公務員として働く中で、ストレスが限界に達するのは、連日残業が続くほどたくさんの業務を抱えてしまったときです。

政令指定都市ならいざしらず、地方の小さな市などでは人手不足が慢性化してしまっています。

そうすると、到底一人では処理できない仕事量があるにも関わらず、誰もヘルプに入ってくれないという事態が発生するのです。

実際、私の同期にも鬱病を発症した人がいます。

その同期は昼間、市民の方々の家をまわり、夕方庁舎に帰ってきて、就業時間後に記録をつけ始めるという日々を過ごしていました。

もともと仕事ができるタイプの人でしたが、しだいに作業効率が悪くなり、深夜になっても自分のデスクにいることがよくありました。

責任感が強く、自分の仕事は自分でこなさなければいけないという真面目な人が陥りやすい事態だと考えられます。

3.市役所一般事務の3つのストレス対処法

1)普段から笑顔を心がける

何も良いことが無い日でも、人は笑顔でいるだけで楽しい気分になると言われています。

市民の方々と直接顔を合わせる窓口ではもちろん、顔の見えない電話でもにこやかに対応することが大切です。

そうすることで市民からも「この人は明るいし話しやすい」と親しみを持ってもらえて、後々の対応がスムーズに進むでしょう。

自分自身、にこにこしているとポジティブな気持ちになってきます。

2)ストレス耐性を強くするために自分を好きになる

大なり小なり、生きている以上、ストレスを避けることは不可能でしょう。

ですから根本的に、自らのストレス体制を強くすることが必要です。

そのためには、自分を好きになることが一番なのです。

自分を肯定できる人は、他人から批判されてもすぐ立ち直れます。

反対に自分のことが嫌いな人は、他人と意見がぶつかったときなどにすぐ折れてしまい、心の痛手を引きずるパターンが多い傾向にあります。

私は手帳に自分の強みを箇条書きで書き出し、落ち込んだら休憩時間にこっそり読んでいました。

これを繰り返すことでだんだん自分に自信がつき、ストレスに強くなっていくのです。

3)気軽にできるストレス発散は同期と話すこと

さまざまな年代の職員が働く職場において、経験年数を同じくする同期たちの存在はかなり大きいと言えるでしょう。

上司や先輩に相談するのは気が引け、後輩にはちょっと言いづらい悩みは、同期と共有することで良いアドバイスをもらえることがあります。

ストレスは蓄積せず、人に話すことで、小出しにして発散することをおすすめします。

「ここがストレスの限界!」異動・退職・転職を考えるべき」タイミング

日常的に発生するルーティンワークをこなせなくなったら、異動願いを出したり、思い切って転職するタイミングかもしれません。

市役所勤務の地方公務員は、市民の方々に安定した毎日を過ごしてもらえるよう、日々変わらぬサービスを提供することが肝心です。

例えば、苦労して稼いだお金で払う税金が、いいかげんな処理で徴収されたら怒りますよね。

休憩するために立ち寄った公園の整備が行き届いておらず、荒れ果てた状態だったら市民の方々はどう思うでしょう。

ルーティンワークはつまらない仕事と捉えられることも多いですが、少なくとも市役所職員にとっては大切な業務なのです。

そもそも仕事内容が難しく処理できないときは異動の希望を、業務中にひどく落ち込んだり手が震えるといった症状が出るなら休職または転職、という方法が考えられます。

4.市役所一般事務で大きなストレスを抱える方へ

「安定していてうらやましい」と言われることもある公務員ですが、入庁前には思いもしなかったストレスに見舞われることもあります。

ドラマでよく見る、腕バンドをつけて眼鏡をかけた職員のイメージだけで、毎日書類仕事をこなしていればいいのだろうと思っている人もいるでしょう。

また、暦どおりに休日があり、定時に退庁できると考えている人も少なくないはずです。

しかし配属された課によって仕事量が異なり、市民の方々とのコミュニケーションが想像以上に多いのが市役所勤務の地方公務員の現状です。

業務で発生するストレスが避けられないものだとしても、それを軽くすることはできるでしょう。

そのためには日々笑顔で働く、自分を好きになってストレス耐性を強くする、信頼できる同期たちとストレスを共有する、といったことが大切になってきます。

責任感が強く真面目なのは良いことですが、自分一人で業務を抱え込んではいけません。

市民の方々と余裕を持って接するためにも、ストレスは上手くかわして、楽しく働きましょう。

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