ストレス対策

私立保育園は人間関係が大変!保育士のストレス実態と3つの対処法を話します!

中原さん
中原さん
こんにちは!神奈川県内にある私立の認可保育園で保育士として4年勤めている中原(20代前半・女性)です。
「保育士といえばモンスターペアレントに困らされたりしているのではないか」と思われる方もいるかもしれませんが、実際にはそんな親御さんはいらっしゃいません^^;
でも、だからといって保育士がストレスフリーということは決してありません…ここでは特に私立認可保育園の保育士ストレスあるある4つの要因と3つの対処法を紹介します。

保育士という仕事はとにかく狭い世界。
その狭さ故に人間関係が複雑化しやすく、ストレスも多い職場です。

また保育以外にこなさなければならない仕事も多くサービス残業も増えることでストレスが溜まる一方になりやすくなっています。

その結果、精神的に弱り退職に追い込まれてしまう場合もあります。

ですが、保育士という仕事は未来を育てる仕事。
子どもたちのくれる幸せと癒しを見逃さず、目の前の子ども一人ひとりと丁寧に向き合っていくことで、日々やりがいも大きくなっていく仕事です。

子どもたちの成長と共に一緒に成長していけることも保育士の魅力のひとつですね。
保育士という仕事を続けるためのポイントは以下の3つです。

  1. まずは自分の保育スキルを磨いて頼られる人間に成長する
  2. 仕事は効率よく、先回りして終わらせておく
  3. 子どもたち一人ひとりと丁寧に向き合い、子どもたちが毎日くれている幸せを見逃さない

認可保育園保育士にありがちなストレス4大原因

1)女性の多い職場ならではの悪口合戦に巻き込まれる

男性保育士は増えてきたとは言っても、私の園にいる男性保育士はたったの3人。

女性保育士は20名近くいるので、いかに女性の多い職場かということがわかるかと思います。

女性が集まれば始まるのは悪口合戦。

仕事のできない同僚が悪口を言われまくっている現場を目撃することなんてザラです。

ほぼいじめに近い状況になり、退職されてしまった保育士もいたほどです。

2)サービス残業の嵐

私立保育園は他園との差別化のために運動会を乳児クラスと幼児クラスで分けて二回開催するなど様々な工夫をしています。

子どもたちは楽しいかもしれませんが、その分保育士の負担は増えますよね。

子どものお昼寝中にしか作業はできないのですが、子どもが泣いたりしたら作業は中断です。

作業時間を確保してもらえるなんてこともほとんどないので、サービス残業をする他なくなることも少なくありません。

3)家族経営だから故の理不尽さ

先程のサービス残業が増える理由もこの家族経営によるものです。

私立保育園は家族経営が多いです。

これが保育園にブラックが多い原因になっています。

家族経営でなあなあにやった結果、管理体制がゆるゆるになり、本来給料が発生するはずの残業にも一切給料が支払われることはなくなります。

  • タイムカードは退勤時間に押すよう命じられる、
  • 気まぐれに行事を増やされる、
  • 園長家族と仲良くしていた保育士だけが飲み会帰りに交通費をもらえたなど、

家族経営だからこその様々なことのゆるさが働いている保育士にとってはストレスになります。

4)給料が安い

サービス残業が多い保育士業界ですが、給料は噂通り低いです。

4年勤めても手取りが20万円ほど。

この給料の低さで家庭を支えることに不安を感じて辞めていった男性保育士を見たことがあります。

元気いっぱいな子どもたちと精一杯かかわって、サービス残業で行事の準備と書類仕事をしてこの給料ではストレスです。

ストレスで限界になる瞬間、心配される症状や病気

保育士の仕事で強いストレスを抱え続けると最悪の場合は退職するしかなくなります。

私の同期は手先が不器用で制作準備が遅いことが理由で先輩方から嫌われてしまいました。

悪口の対象となり、不器用さ故の遅れを取り戻すために連日のサービス残業を繰り返しているうちに精神的に弱り、ある日保育中に涙が止まらなくなってしまいました。

そのまま同期は休職。適応障害と診断され、退職せざるを得なくなってしまいました。

保育士という仕事は子どもの保育だけでなく、行事や毎日の保育の準備、記録や配布物作成などの書類仕事などの大量の仕事があります。

これらの仕事を人間関係に配慮しながら、効率よく進める方法を常に考えて動く必要があります。

認可保育園保育士の3つのストレス対処法

1)保育士として普段から心がけたいストレスマネジメント

サービス残業をしていては家に帰ってゆっくりすることもできませんよね。

ストレス発散の時間を作るためにも仕事は早めに終わらせておくに限ります。

保育士が忙しいといっても年がら年中忙しいわけではありません。

行事と行事の間には時間に余裕があるときもあります。

その期間にできる仕事はやっておきましょう。

ひと月先の制作物の準備を進めておいても、もう少し先の壁面装飾を進めても怒る人はいないはずです。

先回り先回りして仕事を片付けておく。

そうすることで、忙しい時期にも毎日やらなければならない書類仕事をする余裕も生まれ、帰る時間も早くすることが出来るはずです。

2)保育士としてストレス耐性を強くするためにできること

人間関係が何よりも大きなストレスになる保育士というお仕事。

究極の方法にはなりますが、悪口は気にしないことです。

悪口を言う人は誰の悪口でも言っています。

そして、悪口を言わない人たちからはひっそりと嫌われているものです。

頑張っていれば、それを見てくれている人が必ずいます。

人間関係のトラブルが起きてもあまり思い詰めず「まあいいか」の精神で受け流すことが一番です。

3)保育スキルを身に付け、磨いていく

保育スキルとは具体的には、はさみで円を綺麗に切ることができる、折り紙で鶴が折れる、パソコンで文字を入力てきるというものです。

これができないと、使えない奴として悪口の対象になります。

特にはさみや折り紙などは経験がものを言います。

最初は時間がかかるかもしれませんが、ひたすら壁面装飾などの作成で腕を磨くしかありません。

人間関係を円滑に過ごしていくためには足を引っ張らない人間になるしか方法がないのです。

厳しいようですが、保育士は職人のようなところがある仕事です。

制作が上手な人の真似をどんどんしてスキルを磨いていくことで頼られる人間になることで、人間関係もスムーズになっていくはずです。

「ここがストレスの限界!」異動・退職・転職を考えるべき」タイミング

保育士には笑顔が一番大切です。

子どもたちは保育士の笑顔を見て楽しい気持ちになったり、安心したりします。

ストレスであまりに追い詰められ、笑うことも難しくなったらそれは転職のタイミングなのかもしれません。

複数の保育園を持っている法人に勤めている場合は転勤もいいかもしれませんが、一度保育の仕事を離れてみるというのも手なのではないかと考えられます。

保育士資格を持っていると「保育士しか自分にはできないのかもしれない」と考えがちになりますが、転職しようと思えばいくらでも転職できます。

現に私の同期も人材派遣会社の事務職への転職を果たしています。

保育士の転職は年度末まで勤務してからが望ましいと言われていますが、辛いのならいつだって辞めてしまっていいのです。

何よりも自分の心と体を守ることを大切にしてください。

 

認可保育園で大きなストレスを抱える方へ

保育士という仕事は内部の人間関係のストレスの多さに辟易することも多い仕事ですよね。

ですが、保育士の特権は可愛らしい子どもたちと毎日一緒にいられるということです。

子どもたちは毎日必ずなにか幸せをくれます。

歩けない子どもが歩くようになった、折り紙で折った素敵なお手紙のプレゼントをくれた。

子どもたちが毎日くれている幸せを見逃すことがなければ、保育士というお仕事で潰れてしまうことはありません。

周囲の大人の目ばかりを気にして動けなくなっては本末転倒。

目の前の子どもたち一人ひとりと丁寧に向き合うことを何よりも大切に考えることで、周りの目も気にならなくなると考えられます。

保育士を目指している方は現実に嫌気がさしてしまったかもしれませんが、子どもが大好きならばなんの問題もありません。

毎日受けるストレスよりも、毎日子どもたちがくれる幸せや癒しの方が遥かに大きいものです。

夢を持って保育士を目指して頂きたいです。

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