転職した職場を自分の職場にする努力が何倍も必要。
聞いていたのとは違うと、また転職を考える人も少なくありません。
だから、企業の研究は十分にすべき。
エージェント経由での応募であれば、気になることはとことん聞く、調べてもらうことをお薦めします。
大村さんの転職ストーリーには、
- 転職先の選び方、情報収集
- モチベーションの維持
- 自己PRの仕方
- 転職後を見据えること
などなど、転職後の学ぶべきところ詰まっていました。
さっそくシェアさせていただきます!
contents
アウトソーサーから通信キャリア・バックオフィス業務への転職履歴
大村さん(30代後半)
前職:アウトソーシング業・マーケティングリサーチ業務(東京都渋谷区)
転職後:通信キャリア・バックオフィス業務(営業事務)(東京都港区)
転職活動期間:2ヶ月
応募した会社:2社
面接した会社:2社
利用した転職エージェント「キャリアデザインセミナー」等
名称:キャリアデザインセンター
評価:4点
評価の理由
キャリアデザイナーは、転職相談から案件の紹介、面接のサポート、処遇の相談など、転職先に入社するまで、新設にサポートしてくれます。
その担当者の方が良かったことは間違いがないのですが、会社としてはどうなのかは判断できる材料がないので、この評価にしております。
良いアドバイスを沢山もらえたので、今でも感謝しています。
アウトソーサーから通信キャリアバックオフィスへの転職の背景・動機
前職は転職して入った会社でしたが、望んでいたのとは違う仕事を任されてしまい、職場の空気もあまり良いものではなく…
3か月目でいろいろな不満がでてきてしました。
私のポジションにいた方が、急遽退職し、その理由が上長とうまくいかなかったことが理由だったのは後でわかりました。
その方はその会社の役員が株主向けに登用したということで、メンバーの求心力は強くありません。
見ていると自他ともに実力以上のポジションを任せられてしまい、その負担を経験者で補おうとして私が採用されたようです。
メンバーからすれば、最初から私の能力や人間性について警戒すべき人物だったようで。
私の前任者は少し野心家だったらしく、実力が自由にいかすことができないという理由で辞めたのだそうです。この時感じた孤独感が転職を考えされました。
通信キャリア・バックオフィス業務の志望理由
新規の立上げ業務だったことので、そうた経験はたくさんあったので、役に立てると思ったからです。
業界としては慣れ親しんだ通信業だったので、問題はなく、
ベンチャービジネスでしたが、社会貢献になることが魅力でした。
実際の面接や履歴書でアピールしたこと
経験を活かすための転職であることをアピールしたうえで、
- 立ち上げ業務を事業会社の立場でやりたいということ、
- それはまでのクライアントからの委託業務ではなく、キャリアの幅を広げたいこと、
- ストレスの多い業務でも、メンバーの結束を固め、乗り越えてきた経験、
- 前職での関係ありそうなプロジェクトの規模や予算、そこでの自分の役割など詳細
- メンバーマネジメントにおいても、具体的にどのようにしていのかを、日ごろの活動を具体的にお伝えし、効果として何があったのか
などをアピールしました。
定性的だけではなく定量的に、工数やコストなどを明確にしました。
業務改善でもどれくらいの効果があったのか、数字でわかるように心がけました。
キャリア・バックオフィス業務に転職後の業務内容・忙しさ
通信キャリアでのバックオフィス業務は、お客様との契約、回線の開通、料金の請求まで完了することが何より重要なことです。
私の仕事はその契約から開通、その後のサポートを一貫しておこなう部門です。
固定電話のサービスの拡大を狙った新サービスで、そのために新たなオペレーション部門を立ち上げで
その当時は業界も注目し、経営も大きな期待をしていた事業なので、人もカネも恵まれています。
メンバーは既存の社員からの抜擢と、中途採用者で30名くらいいましたが、割合は半々です。
営業部隊と連動して、業務量が増えるので、忙しさはある程度予測できます。
しかしお客様を待たせてはいけないので、納期は厳しいところがり、残業が多くなると、休みも不安定になります。
日々、お申し込みは続くので、息をつくタイミングが難しく、有休を気持ちよくとるには、根回しが必要です。
通信キャリア・バックオフィス業務に転職するメリット・デメリット
ロジカルに考えて仕事を進めるノウハウとスキルが身につくので、いろいろな業務に応用できるメリットがあります。
改善するための業務設計するので、業務全体を詳しく理解することができるので、経営者と同じ目線を持てることは良いことの一つです。
これができると社内の信頼を得ることができます。
そのため、場合によっては役員たちから協力を得ることが必要となり、ダイナミックな活動をする機会を得られます。
また現場のスタッフとの仕事になるので、そこでの信頼を得るために苦労することもあります。
失敗も当然あります。
その際に現場の人と苦労して成功までやり抜く、忍耐力と調整能力が試されます。
時として責任が自分に降りかかるので、メンタル的に強くないと務まりません。
長時間労働になって、結果をださないと信頼されないという苦しさがあります。
しかしすべてがうまくいったあとの喜びを多くの人と共有できます。
通信キャリア・バックオフィス業務に向いている人・向かない人
地道に毎日、少しでも何かを良くしていくことが苦にならない人には向いています。
複雑で根気よく試行錯誤をし続けることに、おもしろさを感じない人には向いていません。
短期間で成果をあげることよりも、長期間、PDCAサイクルと回し続けることになるので、そのような観点で向き不向きはでてしまうことが多いです。
向き合う相手が社内の人ばかりですが、立場が弱いことが多く、言いたいことも言えないことが多いです。
そのような相手とうまく仕事をするために、丁寧に粘り強く説得をすることを面白く思えないと、辛くなります。
ただし、一度信頼を勝ち得れば、そのうえで仕事が続けられるので、社内のポジションは安定するというメリットもあります。
通信キャリア・バックオフィス業務への転職の進め方、適職の見つけ方
転職を考える時に、次の仕事で成し遂げたいこと、それに必要なスキルが自分になるか、この2点をまずチェックすることが重要だと思います。
未経験の業界、職種を志望するのであれば、その理由と、未経験というハンデをどのように克服するのかをストーリーすることをお薦めします。
会社の規模や待遇が良いところに行きたいのは当然なので、面接官はそのような答えは求めません。
逆に、経験にたして処遇の希望があまりに低いとその理由を求めれることもあります。
転職すると今の職場となにがどのように変わることを期待しているのか、から初めて、それはなぜできるのか、そのうえでこれから何をしたいのか、まずはストーリーの骨格を作ることが重要です。
そのうえで、志望した企業の状況にあわせて肉づけるとよろしいのではと思います。
企業の状況は事業部門や、部署によって大きく異なります。
そのため、会社情報を集める際には、働いたことのある人の口コミがあつまっているサイトを調べておくと良いでしょう。
外からイメージできることと、内部の実情は大きく違うことが必ずあります。
その情報などをもとにして転職ストーリーができれば、面接対策もできます。
面接官が知りたいのは、
- 過去に何をしてきたのかを整理して話してもらえるか、
- その内容に納得できるか、
ということが半分を占めます。
あとの半分は、
- 入社したあと、うまくフィットしてお互いがハッピーになれるかどうか
を確認するための質問です。
前半の経歴はある程度想定できます。
後半は面接官によって、聞き方が変わりますので、時間をかけて多面的に想定質問を考えてみることが必要です。
面接のスキルは実戦経験がものを言いますが、誰も面接を多くやりたいとは思わないので、これもいろいろな人に聞いてみると良いでしょう。
エージェント経由での応募であれば、エージェント担当者に相談することも良いでしょう。
転職活動が辛くなった時のモチベーション・メンタル維持方法
書類審査で連続して落ちたり、そもそも良い案件が見つからなかったりするのは、じわじわとダメージになってきます。
話もうまくできて、手ごたえのあった面接のあと不採用となるは、結構強いショックとなります。
転職しようとする人は、解決したい問題があるから転職しようとするので、少しでも希望がわくとそれを前提に、日々のつらい職場を乗り切ろうとするのは当然です。
しかし転職のつらさにぶち当たると、日々の業務がなおさら辛くなる悪循環が生じます。
そのような調子が悪い時、私は「生かされている」ことを感謝しに、神社に行っていました。
毎日の通勤途中にある神社の鳥居の前で、お辞儀して手を合わせて、
お願いでなく、お礼を言います。
自分の思い通りにならないことをなげくのは、自分の力で生きているという思いが強すぎるからのようでした。
だから自分の努力が上手くいかないと自分を責めてしまう。
さらに重い荷物を背負い込んでしまう。
誰から聞いたのかもしれないことですが、いつしかそのように思うようになりました。
そう思うと気が軽くなる気持ちになりました。
結果が欲しいのは仕方ないことですが、それが得られないことは自分の責任ばかりではないのです。
経験と能力は認められながら、部門の人員配置の関係や、報酬、入社後にスタートする環境など、いろいろな事情でダメなこともあるのです。
日々、最善を尽くしているはずの自分を責めてしまうと、それはいつしか防御の姿勢となり、他者への寛容を忘れることにもなります。
生かされていること、自分を責めないこと、この2点を思い出すと、つさらが和らぎます。
通信キャリア・バックオフィス業務に転職して学んだことまとめ
転職してわかったことで、最も印象に残っているのは、転職することはゴールにはならないということでした。
転職活動よりも、もっと努力しなくてはいけないのが、転職した職場を自分の職場にすることです。
聞いていたのとは違う、思っていたのとは違う、ということで、また転職を考える人も少なくありません。
そのようなことがないように、転職する際には志望する企業の研究は十分に行うべきことを学びました。
エージェント経由での応募であれば、気になることはとことん聞く、調べてもらうことをお薦めします。
中途半端な情報で、面接に臨むと、面接官と話が食い違い、自分をアピールすることができないということもあります。
しかしエージェントも様々で、企業の情報を持っていないことも多いです。
「面接時に確認してみれば」というようなことを言われた経験もあります。
それでは自分で直接応募するのと変わりないのですが、人によっては書類をだして、後は企業の人事が判断すればよい、という仕事で、ひたすら紹介できる人を送り込むようです。
企業情報を集める方法のひとつに、その企業の顧客になってみる、ということがあります。
そのためにサービス内容や、その評判などを集めます。
集めてゆくと、社長をはじめとするキーマンの発言がでてきたり、その企業の変遷などが、公式な記録よりもよりリアルに理解することができます。
顧客になって少しでもお金を払うと、さらに真剣にその会社と競合を比較してみたり、不満をその会社の問い合わせ窓口に聞いてみたりもするようになるでしょう。
本当に入ってハッピーになれるのか、検討できるはずです。