「前職はもう無理だと思い始めた転職活動でしたが…
実は自分の価値観を把握し、整理する絶好の機会になりました(笑)」
そう転職の苦労を振り返る中村さん。
転職を人生のステージをあげるチャンスにされたようにお見受けしました。
(こういったお話を伺うたびに、「転職」は多くの方にとって人生に必須のステップのように感じます!)
それでは、早速中村さんの転職ストーリーを詳しく伺っていきましょう!
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英会話学校・マネージャーへの転職履歴
中村一さん(男性・20代後半)
前職:教育業界・個別指導塾のマネージャー(兵庫県西宮市)
転職後:英会話学校・マネージャー(東京都新宿区)
転職活動期間:3ヶ月
応募した会社:16社
面接した会社:5社
利用した転職エージェント「DODA」の評価等
名称:DODA
評価:4点
評価の理由
DODAは、転職エージェントとの面談で様々な情報を教えてもらえます。
- そもそも今自分のキャリアがどのような位置付けにいて、
- どのような業界やどのようなポジションなら転職が容易なのか
を、区分に分け整理して説明をしてくれます。
なんとなく自分の希望の職種を受けてしまうと、もっと良い条件や、自分ができる仕事があることに気がつかずに終わってしまいがち。
転職エージェントは非常に有益でした。
個別指導塾から英会話学校への転職の背景・動機
自分が仕事の中でやりたかったことと、会社から求められることが大きく違ってしまったのが一番の要因です。
私が所属していた個別指導塾では、運営というポジションでありながらも教科指導が求められ、中でも中学受験算数指導が必須でした。
私は英語の教科指導や、進路指導の仕事を中心に行いたかったのですが、会社からはあまり評価をされず、受験算数の指導を強く求められたため、転職を意識するようになりました。
英会話学校・マネージャーの志望理由
もっと自分のやりたいことと、会社から求められることが一致している職場に行きたいという気持ちで転職活動をしました。
私の場合は英語科目を専門としていたこと、
生徒との面談を通じて目標達成のための方法の整理、発見をしていきたい、
という気持ちがあったので、教育業界、中でも英語に特化した仕事を探しました。
そうなると必然的に英会話学校という選択肢になり、結果としても現在の会社を選びました。
実際の面接や履歴書でアピールしたこと
志望動機は、自分が仕事でやりたいことを正直に伝え、志望した会社では求められている事と近いと感じたので、という伝え方を意識しました。
また転職理由としては、ネガティブな理由は避け、今の仕事よりも自分のやりたい分野をより突き詰められるのでチャレンジをしたいという形で、ポジティブな印象になるように伝えました。
前職で身につけたスキルが、志望する企業にどれだけ一致しているかを伝えるように心がけました。
教育業界ですと、いかに生徒の課題を整理し、解決方法を提案できるかという点が求められますので、私の場合は、進路指導で生徒の目標を具体化するスキルをアピールしました。
英会話学校・マネージャーに転職後の業務内容・忙しさ
英会話学校では主に、(1)新規生徒の獲得、(2)既存生徒の学習ケアが求められます。
新規の生徒にはいかに自社の授業内容や講師などを魅力的に伝えられるかという点が大切です。
既存の生徒には、話をしながら学習に対する悩みを引き出し、相手に合わせた学習提案をすることが必要とされる仕事です。
繁忙期などはそこまでないので、特定の時期が忙しいということもなく、休日も指定された日はきちんと取ることが可能です。
残業時間も、勤務時間帯が午後からの職場が多いので、終電の関係上、他業種と比べると少ないです。
英会話学校・マネージャーに転職するメリット・デメリット
英会話学校では、英語を業務で毎日使うことが求められますので、英語が好きな方にはメリットと言えます。
講師との授業内容確認や、会議などが定期的に行われますので、英語力を鍛えたいという方には理想的な環境です。
デメリットとしては勤務時間帯が遅いという点です。
スクールの開校時間の関係上、午後からの勤務になることが多いため、少しも残業をすると終電の時間がきてしまうということが起こります。
英会話学校・マネージャーに向いている人・向かない人
向いている方は、他人の話に耳を傾けられる方、逆に向いてない方は自分の意見を強く持ちすぎる方です。
生徒は必ず学習の中で悩まれたり、時には不満を口にしたりしますので、その際にしっかりと話を聞いてあげ、相手に合わせた提案ができることが必要です。
話を聞ける方なら、相手がどうしたいのかを自然と理解できますので良い関係が築けるでしょう。
ただ自分の意見が強い方だと、自分の学習方法や意見を押し付けてしまうので、生徒が満足することはないと思います。
英会話学校・マネージャーへの転職の進め方、適職の見つけ方
一番大事なことは、自分のやりたいことや、自分が会社で得たいものが何かを整理し、相手に伝えることです。
仕事内容ももちろんですが、給与面や求める仕事環境など、自分がどんなことは絶対に譲れないのか、ということは事前にしっかりと考えてください。
面接に臨む際は、面接官に必ず、自分のやりたいこと、求める環境や待遇を伝え、自分のような人を会社は求めているか、という趣旨の質問をすることが大切だと考えます。
求められていればその会社を志望したことは正解ですし、もし求められていなければ、その会社には辞退しても良いと考えます。
会社が求める姿に自分を合わせて入社をしても、満足して働くのは難しい可能性が高いからです。
自分の希望を伝えるのは、勇気がいることですし、企業によっては良い顔をしないところもあるかとは思います。
ただ満足できる転職をするためには、必ずすべきことだと私は考えます。
転職活動が辛くなった時のモチベーション・メンタル維持方法
私はたくさんの会社に落ちましたが、考え方として大切にしていたのが、落ちるイコール能力が無い、という訳では無いということです。
会社から不採用の通知が来るたび、正直ショックですし、転職をやめたくなることもありました。
ただ転職をするにあたってたくさんの会社に落ちるのは、会社としてもリスクを取らないやり方をするからということを意識すると良いでしょう。
私もエージェントの方から言われていたのは、
なので能力が高くても、会社の求めているタイプや状況が違うと落ちるものだということ。
なぜなら、採用は、一つの会社にたくさんの人が申し込みをするため、
- 必ずしも能力面を重視するわけではない。むしろ…
- 給与面で安く抑えられる人や将来の働ける年数が長そうな人、
- 競合他社から来た人
など、その企業にとって都合の良い人が選ばれる傾向にあるということです。
実際、転職のエージェントの方からは
「活動の中でたくさんの会社に落ちます。20社は受けてください。ただ皆それくらい会社を受けています。」
とも言われていました。
ですので、不採用になっても落ち込まず、ただこちらの希望と違っただけだ、と考えるようにしてチャレンジを続けていくことが大切です。
英会話学校・マネージャーに転職して学んだことまとめ
転職活動を通じて一番自身にプラスになったのは、
- 自分の価値観を整理でき、
- 自身の仕事における大切にしたいことを再確認できた
ことです。
転職活動をすることで、自分自身の価値観についてたくさん考えなければならなくなります。
自分がやりたいことや、求める待遇などももちろんですが、仕事の中で自分が我慢しても良い点や、ここだけは我慢できない点なども知らなければなりません。
私自身、最初は前職に関しては、ただもう無理だ、という気持ちだけで転職を決意したのですが…
履歴書を書いたり、面接で色々なことを質問されるなかで自分の仕事への価値観を確認することができました。
面接官の質問に答えられなかったり、履歴書、職務経歴書をどう書いていいかわからないということもありましたが、失敗を振り返ることができたので、自分の考えは整理されていきました。
自分の仕事と面接を受けた会社を比較することでも、自分が求めるものは見えてきます。
転職を悩まれている方は、考えがまとまっていなくても、ぜひ活動を始めてみることが大切だと私は考えます。
アクションをする中で、自分の価値観は整理されていきますし、すぐに自分にあった会社が見つかるかもしれません。
もしかしたら、比べてみた結果、今の会社で働くことが自分の求めるものにあっていた、ということに気づくかもしれません。
転職活動は自分の価値観を把握する絶好の機会なのです。