ストレス対策

不動産仲介業はストレスフルだどやりがいはハンパない!業界5つの特色とは?

桜井さん
桜井さん
関東全域の不動産仲介会社で営業職(賃貸・売買)を5年していた桜井(40代前半・女性)です。
不動産仲介というとCMでは爽やかな人が接客をしてくれて、いつもみんな笑顔。でもやりがいあってもストレスフルな業界。
そんな不動産仲介業のあるある5つ紹介します。

不動産仲介業は「真逆の人」を結びつける仕事です。

  • 買主様にとって一生に一度の買い物であり、良い物件を一円でも安く買いたい。
  • 一方で、売主様にとっては、大切な財産を一円でも高く良い条件の方に売りたい。

また、

  • オーナー様にとっては、自分の財産価値を一円でも高く評価し、良い人に高く借りてもらいたい。
  • 一方で借主様にとっては、一円でも安く良い物件に住みたい。

そのため、どのお客様とも程よい距離を保つことが成功の秘訣です。

また、不動産仲介業とは、人と人を結びつけるだけではありません。
税務や不動産の知識が必要になる仕事です。

さらに、クレームになるときには「収拾つかないのでは」と思うほどの厳しさがあります。

不動産仲介業にありがちなストレス5大原因

1)初対面の人に年収を聞かないと仕事にならない。

基本的に不動産売買の場合、ローンでご自宅を購入されることがほとんどです。賃貸物件を借りる際にも、年収のわかるものを提示していただく必要があります。

そのため初対面の方に、年収を教えてもらえないことには話が進みません。

本気で家を買いたい借りたいという方がいらっしゃるのがほとんどではありますが、しつこい営業をされるのではと警戒されている職業のため、あまりご本人のことを話してもらえないことも結構あります。

一番ひどい時は、住所・電話番号すべてが嘘というお客さまに出会ってしまうこともあります。

2)週末デートは難しいかも…

不動産仲介業は月末に数字にするためだけでなく、お客様の都合に合わせて仕事をします。

そのため決済や契約の日程を逆算すると、契約書や重要事項説明書の作成の他に社内雑務等の仕事があり、毎日定時に帰るのは、不可能かもしれません。

週末にアポイントメントのあるお客様の物件準備等もあり、金曜日はほぼ残業になります。

3)実力社会であるところ

不動産仲介業は実力社会のため、「年齢が若くても数字が取れていたら役職は上」ということも当たり前。
なので、稼げなければ年上でも平社員ということもしばしあります。

年下の上司にため口で指示されることもありえます。
ハングリー精神のある方には向いている職場ですが、
年功序列を望む方にはあまり向かない職場かもしれません。

あとCMでは女性が活躍しているように見える不動産仲介業ですが、実際はかなりの男性社会です。

私の出会った女性も体育会系の方が結構多かったように感じます。

一方業者さんとの横のつながりは結構強い業種でもありますので、業者さんに飲みに誘われることも多く、男女ともに結構お酒の強い方が多い印象があります。

4)平日休みであること

土日祝日は、お客様の来店・アポイントメントが多いため、休みはどの不動産会社もだいたい水曜です。

交代休が、火・水曜、もしくは水・木曜というケースが多いのではと思われます。

そのため、子供がいる家庭の場合、繁忙期に関してはよっぽど事前から社内根回ししないと、子供の行事に参加することは難しいかもしれません。

しかし営業職なので、自分が休みたい日に仕事をいれないようにアポイントメントをとっていくことも徐々にできるようにはなるとは思いますので、土日祝日に絶対休めないわけではありません。

5)クレームになった時には相当苦戦します

基本的には、賃借人様や買主様には、契約までにその物件に住むにあたって知っておかなければいけないことをなどをきちんと話をして詰めていきます。

同時に賃貸人様・売主様にも、賃借人様や買主様の属性等の確認をします。

双方ご納得いただき、契約になります。

しかしお客様の勘違いや聞き間違えなどでもめてしまうと、不動産という高い買い物のため、

相当な怒りの連絡が連日入り、休日返上して対応しなければならないことも本当に稀にあります。

ストレスで限界になる瞬間、心配される症状や病気

営業職はどの業種でも、数字を示さないものはないと思います。

そのため月末に数字が見えないときには、やはりお腹が痛くなったり、胃が痛くなることは結構あります。

私の場合、ストレスがピークになると、急性腸炎になり、ひどい時は入院します。
私が急性腸炎になるときは、きまって大きな商談が決まって契約が終わりホッとした時です。

仕事の性質上、契約までかなり気を遣って仕事をしないといけないので、もう仕方がないと諦めているところもあるのですが。

私は幸い精神の病のほうは発病したことはありませんが、他の部署に異動した方の中では、うつ病になり接客が出来なくなった方もいらっしゃると聞くことは稀にあります。

不動産仲介とは、不動産は同じものは一つもないですし、人と人とのやりとりなので、
完璧主義すぎる方は注意する必要があるかもしれません。

 

不動産仲介業の3つのストレス対処法

1)不動産仲介業として、普段から心がけたいストレスマネジメント

常に断られることが多い仕事ではあり、常に新しいお客様と接することが多い仕事なので、あまり良い対応をされないことに慣れるため、飛び込みの業者訪問などをやります。

2)成約率を上げるためにやっていること

常にそのお客さんに話す時には困らせないように二択を作り、その二択の枝葉を増やして、物件を買いたいと思ってもらえるようなシミュレーションを毎回描く。

最初は大変でもだんだんコツがつかめてくるため、初対面の人とでも話が進むようになります。

3)気軽にできるストレス発散法

結構業者さんから飲み会に誘われることも多いので、その時に今の困っていることを素直に相談してみたりすると、

意外にみんな似たようなことで悩んだ経験があり、その時にやった対処方法など教えてもらえたりします。

個人個人の悩みも似ていても、全く同じではないものの、人生の先輩の話はやっぱり役に立つことはあります。

一番言えることは、一人で悩むのは一番良くないのかな?と思います。

私は湯船に浸かっているときが一番リラックス出来て、ゆっくり物事を考えられることができます。

忙しいとシャワーで済ませたくなりますが、ストレスが溜まっていたり、忙しい時こそ、少しぬるめの湯船に浸かることをおススメしたいです。

あまりに熱すぎると、すぐ出たくなってしまって、リラックス効果が期待できないと思われるので…

湯船にラベンダーのアロマオイルを垂らしたり、バスボムなどを入れたりするほうがおススメです。

「ここがストレスの限界!」異動・退職・転職を考えるべき」タイミング

営業が一番嬉しい時とはお客様に、貴方は営業担当で良かったと言われる時、これに尽きると私は思います。

どれだけつらいことがあっても、お客さんのトラブルがあっても、最後は貴女でよかったと言われたら、多少体が調子悪くなることがあっても次また頑張ろうと思ってやります。

トラブル続きで、お客様の前に立つことが怖くなったりすることも、もちろんあると思います。

職場の人間関係も直結する話ですが、職場で起きたことであれば、同僚や上司が力を貸してくれることもしばしあり、それで乗り切れることもあります。

それでも四六時中仕事をつらいことしか思い出せない状態になってしまったり、笑顔でお客様の前に立つことが出来なくなったり、うつ病のような症状が仮に出てきてしまったら、私なら一度異動願いを出したほうが良いと思います。

 

不動産仲介業で大きなストレスを抱える方へ

不動産仲介業は、コンサルタント業とは異なり、特段特別な契約をしない限り、どれだけその案件に時間も労力をかけたとしても成約しなければ、一銭にもなりません。

契約をした人しか仲介手数料はとれません。逆を言えば、何もしなくても成約さえ出来てしまえば、手数料は手に出来ます。

不動産仲介業に一番向いている職種があるとしたら、お客様のニーズにに応えていくという意味でも、私はホストかな。と思う時があります。

ホストと聞くと、女を騙して儲けるというイメージもあるかもしれません。そんな風に稼ぎたくないと思われるかもしれません。

しかしどの職業も、そんなにいうほどきれいにお金は稼げないのが実状だと思います。

やりがいもある仕事で面白い仕事ではありますが、あまりお客様ありきで仕事をしていき過ぎると、自分の時間も無くなりメンタルやられてしまう可能性もあります。

良い意味で少しお客様とは距離を持って接することが重要かもしれません。

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