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コトラで転職成功。証券業個人向け営業から法人営業へ。転職は自分を飛躍的に成長させる話

「日本では、転職はまだまだ好意的には見られない。
でも、転職はけっして逃げている行為ではなく、成長するための行為」

と話してくれた吉川さん。

苦しかった転職活動中は、
「転職は将来の自分のため。自己啓発の本を読み、資格試験の勉強をして。」
スキルアップを常に心掛け、乗り切ったそうです。

さっそく吉川さんのお話を伺っていきましょう!

コトラで証券業個人向け営業から法人営業職への転職履歴

吉川秀幸さん(男性・20代後半)
前職:証券会社・個人投資家向け営業(東京都中央区)
転職後:証券会社・法人営業(東京都中央区)
転職活動期間:3ヶ月
応募した会社:5社
面接した会社:1社

利用した転職エージェント(コトラ)の評価等

名称:コトラ
評価:4点

評価の理由

コトラは金融業界に対する知見を持っていて、証券会社の営業実務についても詳しかったのが良かったです。

一方、悪かった点は、紹介してくれた証券会社の人事評価システムや昇進制度については知識を持っていなかったことが挙げられます。

証券業個人向け営業から法人営業職への転職の背景・動機

証券会社の個人投資家向け営業では、
支店ごと、ひとりずつ営業マンごとに売買手数料収入の毎月ノルマが課せられます。

株式市場が好調なときは簡単にノルマを達成できるのですが、不景気なときは株式市場も不調となりますので、達成できないことが続きます。

ノルマを達成できなければ上司からは「注文をもらってくるまで絶対に家に帰るな」などと毎日深夜まで罵声を浴びます。

このようなことが続いて、精神を壊されてしまったことが、転職の動機となったのです。

証券会社・法人営業職の志望理由

私は証券業界が好きです。

株式市場が好きです。

ですから、別の証券会社で仕事をし続けたいと思いました。

ただし個人投資家向け営業の仕事では、再びノルマに追い詰められますので、できれば機関投資家向け営業の職種で働きたいと思ったのです。

実際の面接や履歴書でアピールしたこと

転職の理由については、個人投資家向け営業の仕事を5年以上担当し、新たなステップを踏み出したいと述べました。

ノルマに追い詰められたとは、絶対に言いませんでした。

そして応募した証券会社への志望動機としては、法人営業に取り組みたいと考えているため応募したと述べました。

投資顧問のファンドマネージャーなどのプロに対して営業活動をしたいと伝えました。

マクロ経済に対する分析能力や、個別銘柄のファンダメンタルズを分析する能力に自信があるとアピールしました。

そして個人投資家向け営業をしていた時代には、自分が推奨した銘柄については、お客様に儲けていただいたことをアピールしました。

証券会社・法人営業職に転職後の業務内容・忙しさ

私は証券会社の機関投資家向け営業の部署である法人営業部に配属。

具体的な業務内容は、投資顧問や生命保険会社、損害保険会社などの機関投資家に対して、株式を推奨して買っていただくことです。

法人営業部のもとには、グループが複数に分かれており、私は社員数が8名程度の第三グループに配属されました。

そしてマネージャーの指示のもと、現状のマクロ経済を分析し、今後のマクロ経済を予測資料を作成したうえで、今後値上がりする可能性の高い銘柄をピックアップして、なぜ株価が上昇するかという根拠資料を作成する仕事に従事しました。

機関投資家営業の仕事は、取引先を接待する仕事もありますから平日は深夜まで働いて忙しいですが、1週間の残業時間は12時間程度で済んでおり、休日も普通に休めています。

証券会社・法人営業職に転職するメリット・デメリット

証券会社の機関投資家営業の仕事に就くメリットとしては、

営業相手が年金資金を取り扱っている投資顧問、海外の投資信託、日本国内の生命保険会社であったりしますから、

巨額の資金がどのような形で株式市場に入っていくのか、
あるいは株式市場から出ていくのかを目の当たりにする

ことができる点にあります。

数10兆円もしくは100兆円規模の資金の動きを、営業先との会話のなかから読み取ることができます。

世界の金融市場の在り様を知ることができる点は、
世界経済や世界の金融市場を把握するという観点では大きなメリット
だと思います。

デメリットとしては、数億円単位の受注を取り扱う仕事ですので、浮世離れした感覚が身についてしまうことです。

お金を右から左に動かすだけの仕事なのですが、大金を扱っていますので、自分が大きな仕事をしていると勘違いしてしまうのです。

証券会社・法人営業職に向いている人・向かない人

証券会社の機関投資家営業に向いている人は、世界の金融市場や世界経済に対する洞察力が秀でている人です。

お客様は、これから株価がどのように動いていくかを知りたがっているわけですから、
機関投資家営業の担当者に対しては現状分析よりも、将来分析の能力を求めているのです。

向かない人は、世界の金融市場や世界経済に対する洞察力が乏しく、テレビに出演している有名なストラテジストやアナリストと同じ言葉しかお客様に言えない人物です。

自分の言葉で洞察力を示せない人間のことは、お客様は相手にしてくれないからです。

金融の世界は厳しいのです。

証券会社・法人営業職への転職の進め方、適職の見つけ方

証券会社で個人投資家向け営業の仕事をしていて、ノルマに追われて苦しんでいる人は転職について考えてしまうと思います。

そのような方たちへのアドバイスとしては、転職エージェントや応募した会社への転職理由として

「ノルマに追われて疲れ果ててしまった」とか「上司からのパワハラに追い詰められて嫌気がさした」

などとネガティブな発言はしないほうが良いと思います。

むしろ前向きな理由を前面に押し出すべきだと考えます。

具体的には、機関投資家向け営業をしたいならば「個人投資家向け営業の経験をいかして、

「今後は法人営業で活躍したい」とか「巨額の資金を受注して見せたいと思っている」

などと非常にアグレッシブな前向きな姿勢を前面に出すと、
転職エージェントや採用面接での面接官からは「前向きな人物だ」と思われて好感を持たれると思います。

また、転職エージェントの選び方としては、それぞれの転職エージェントには得意分野があります。

金融業界を得意とする転職エージェントや、管理部門を得意とする転職エージェントなどがあります。

この転職エージェントはどういった業種や職種を得意としているかを見極めることも重要です。

 

転職活動が辛くなった時のモチベーション・メンタル維持方法

転職活動をしているときは、応募した会社すべてで書類選考を通過するわけではありません。

応募してみたものの、1週間後には転職エージェントの担当コンサルタントから電話がかかってきたり、メールが送られてきて

「残念ながら書類選考を落ちてしまいました。他の会社で頑張りましょう!」

などと励ましの言葉をもらうのですが、それでも気分は落ち込んでしまいます。

そのようなときは、無理をしてでも前向きな気持ちを維持する必要があります。

例えば自己啓発の本を読んでみたり、自分が生きていこうと思っている業界に関する資格試験の勉強をして、スキルアップやステップアップを常に心掛けるのです。

とくに私の場合は、転職活動中は証券アナリスト試験の受験勉強に取り組みました。

証券アナリストの資格を取得すると機関投資家向け営業の仕事には有益となりますし、
将来的には証券アナリストとして調査部門へ異動することも可能となるかもしれないのです。

自分の将来のために転職活動をするわけですから、自分の将来のためにプラスとなることを常に実践することがモチベーション維持につながると思います。

 

証券会社・法人営業職に転職して学んだことまとめ

転職活動を終えて振り返ると、転職活動は想像していたよりも簡単なことではなかったことに気がつきました。

そして、日本社会では、転職はまだまだ好意的には捉えてもらえないのだなと感じました。

しかし、私自身は新たに機関投資家向けの営業職という仕事を得て、仕事の幅が広がりましたし、視野も広がりました。

転職するということは、ビジネスマンとしての自分の器を広げてくれる機会を与えてくれるのです。

ですから、転職はけっして逃げている行為ではなく、成長するための行為なのだと認識できた次第です。

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