ストレス対策

日帰りバスツアー旅行企画会社営業職のストレス実態・3つ対処法をご紹介します!

清水さん
清水さん
都内の旅行会社に約12年、主にバスツアーの企画職として勤務している清水(30代前半・女性)です。

旅行会社の企画職は景気が悪く儲からない時でも、
精神的に強く、新しい商品を作ろうとする発想力が求められます。

そのために、責任感が特に強い方は大きなストレスを抱えることも多々あるのです。

ですが、旅行という余暇の商品を作っている人がストレスだらけならば、いくらそれが素晴らしい商品でも、決して売れることはないですよね。

日帰りバスツアー等企画営業職のストレス対策のポイントは

  1. 真面目過ぎる性格を意識改革しよう
  2. あえて忙しい時でも残業を出来るだけしないように心がけたり、休日をとって外に出よう
  3. 利益優先にならず、「参加したお客様に楽しんでもらうような商品」を心がけよう

では、詳しくご紹介します!

日帰りバスツアー企画営業職にありがちなストレス4大原因

1.お客様からのクレーム対応

バスツアーに参加したお客様のクレームに関しては、日常茶飯事です。

傾向としては高いツアー代金のお客様からより、安いツアー代金のお客様からのクレームが多くあります。

また年配の方よりも働き盛りの30代、40代の方からのクレームが多く見受けられます。

代表的なものとして、提供した食事の味に対するものや、バスツアーのため高速道路の渋滞がひどく、予定の帰着時間を過ぎての解散になった時などが挙げられます。

私たちも事前に、そういったことは起こりえる旨を書面等でお知らせはしてるのですが、どうしても理解いただけない方が少なくありません。

2.添乗員へのセクハラ

私たちのバスツアーでは必ず、バスに同乗する添乗員が一緒につきます。

ツアー中はバス内でお客様と添乗員は密室空間にあるため、どうしても環境的に、添乗員に対しセクハラしやすい状況になってしまうようです。

特に町内会や企業の会など、知り合い同士で参加されているバスツアーではお酒の量も進み、酔った勢いで女性添乗員に対しセクハラまがいの言動をされるお客様がいらっしゃいます。

私たちも客商売ですので余程のことでは注意したりしませんが、あまりに度が酷いと今後の参加を見送る、いわゆる「ブラックリスト」に設定したりします。

3.新聞広告掲載に関するストレス

インターネットでの広告はそうでもないのですが、形として残る新聞での広告掲載に際しては大きなストレスを感じます。

代表的なのは画像の問題です。特に著作権がかかっている画像を紙面で掲載すると、最悪、何億という損害賠償が発生する可能性もあります。

また、使用してはまずい言い回し、表現などもあり、自由に広告を作ることができないのが悩みの種です。

4.仕事上の「夜のお付き合い」

旅行業界は総じてお酒を飲まれる方が多いため、よく取引先のバス会社やドライブインの方などと、業務終了後にお酒を飲む機会が多くあります。

私はそんなにお酒が強い方ではないため、そういった時間はいまだにストレスを感じることがあります。

 

ストレスで限界になる瞬間、心配される症状や病気

旅行は水物です。

景気が良い時はどんな旅行を募集しても集まりますが、景気が悪い時は何をやってもダメな時が多くあります。

近年で代表的な例として挙げると、大きな地震があった後の旅行業界は、全体として最悪の状況でした。

世間では「自粛」が叫ばれ、娯楽商品の代表として「旅行」というものが敬遠される状況になったのです。

そんなとき、真面目過ぎる企画マンは必ずと言っていいほどストレスを抱え、最後にはうつ病に近い症状になり離職される方も少なくありません。

また、ツアーが出ないイコール、添乗員の仕事もない、バス会社の仕事もないという流れになりますので、連鎖反応で関連する職種の倒産なども相次ぎました。

自分だけでなく、取引先にも迷惑をかけてしまう状況に、大きなストレスを抱え離職する方もいます。

 

日帰りバスツアー企画営業職の3つのストレス対処法

1.真面目過ぎる性格を改める意識改革をすること

先に述べたように、旅行は水物ですので、何をやってもダメな時はダメです。

そういったいわば「諦めの心」をもって、気を長くして将来の景気の動向を見極めるくらいの余裕のある将来展望が求められます。

その代わり、何をやっても儲かるという景気の良い時は1年に何度かは必ず来ます。

その時にさらに使わない広告量をさらに投入したりなど、メリハリのある営業方針が求められます。

2.休みをとって外に出ること

旅行業の企画マンはほとんどが、自分の机の上で企画を練って、紙面やインターネットで広告を打つという仕事がメインになります。

悩んだりストレスを抱えた時は、たまには外に出て頭をリフレッシュさせて下さい。

たまには山に行って美味しい空気を吸ったり、たまには仕事ではなくプライべートで楽しむための旅行をしたりしたら、普段自分の頭の中でしか考えたことのないツアーの内容でも、すごく斬新なネタが思い浮かぶことが多くあります。

屋内に閉じこもっていたら、旅の企画の傾向もどうしても偏りがちになります。

ぜひ色々なアンテナを張り巡らす意味でも、新しい流行を取り入れる意味でも、外に出て色々な情報を取り込む普段からの意識が必要になってきます。

3.残業を出来るだけしないように心がけること

旅行業は全体として、どうしても残業が多くなりがちな職種です。

広告の締め切りやツアー出発前の各種手配など、定時の時間を過ぎてもやらなければならない仕事が山盛りです。

毎日の残業はもちろん必要ですが、例えば「水曜日だけはノー残業デー」と自分で決めて、メリハリのある仕事の仕方を意識してください。

「ここがストレスの限界!」異動・退職・転職を考えるべき」タイミング

余暇を楽しむための旅行。

参加したお客様に心から楽しかったと思って頂けるような旅行を提供するのが、私たち旅行業界に勤める者の使命です。

それなのに、旅行を作るものが旅行を楽しめなくなってしまったら、いよいよ退職や転職を考えるタイミングなのかもしれません。

そのような人間は最終的には、至上命題である「楽しんでもらう旅行」を優先せず、「目先の利益だけを考えた旅行」にシフトチェンジしてしまう傾向になってしまうのです。

国内旅行だろうが海外旅行だろうが、旅行商品は総じて薄利多売になりがちです。

利益優先に走って、ツアーの内容がその分希薄になってしまい、旅行満足度が低いためリピーターが集まらないという流れになります。

今のお客様は昔と違って、色々な商品をインターネット等で比較検討できるので賢い消費者ばかりです。

利益ももちろん重要ですが、何より「お客様に楽しんでもらう」商品造成が出来なくなった人は、この業界での将来性はないと考えた方が良いでしょう。

 

日帰りバスツアー企画営業職で大きなストレスを抱える方へ

私も同じような経験をしてきましたが、どんなことをやってもツアーが売れない時は売れないですし、逆に、流れが良い時は、新入社員が作ったツアーでも大当たりしたりします。

今でも私の感覚的には、日帰りツアー10本を作ったら、当初の予定通りお客様からの申し込みが入った割合はせいぜい半分もあるかないか程度です。

そういうときは、日常の煩雑な業務をこなすことも重要ですが、少し肩の力を抜いて、ツアーのネタを考えることを忘れてください。

考えようと思って素晴らしいネタがポンポンと出てくるならば、私たちはこんなに悩んだりしませんよね。

そして、これから私たちと同じ業界・職種で働こうと考えている方は逆に、今のうちから色々なことにアンテナを張り、色々なことにチャレンジしてください。

今流行っているトレンドや流れに敏感になることで、今消費者が何を求めているかを知ることが出来ます。

お客様の求めている商品と私たちがお勧めする旅行商品のピントがずれないよう、より消費者の視点に立った商品造成をするためにも、今から色々なことに興味・関心を持つことが重要になってくると思います。

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