保育士は子どもと遊んでいるだけのイメージを持つ人もいると思いますが、子どもを預けた経験がある親からすると感謝される仕事です。
しかし、大変なことが多いのも事実です。
今回は現場の中でストレスを多く感じる出来事やその対処法をご紹介します。
保育業界のストレスは
- 人間関係からくるものと、
- 仕事が多岐にわたるので、
仕事とプライベートのバランスを崩し、
病気にもなることがあります。
子どもを才能を見つけたり、引き出す仕事でもあるので自分自身の体調がすぐれないと仕事に影響が出てきます。
自分の人生を豊かにするための成長でもあるので状況を多角的に視点を変えてみることで新しい発見や感じ方が出てきます。
ポイントは…
- 笑顔になれないくらい悩んだら、思い切って相談してみる
- 他人に何を言われても自分の信念を貫く
- ストレスは運動したりプライベートでは全く違う業種の人に関わる
- 究極まで我慢しないこと
です。
保育士にありがちなストレス6大原因
1)保育業界は、正社員であれば特にイベント前は残業が多く帰宅してからもやることが山積み。
新人1年目は特にですが、年間計画を立てる中で細かな見通しが立っていない場合があります。
日々の保育に加えて準備することや同時進行の仕事が沢山でストレスを感じます。
毎日の保育に加えて関係する書類や提出物とイベントや行事前には準備することが多々あるからです。
必要なものを用意するために勤務時間以外で準備物を購入したり見つけに行ったり、勤務中でありながら休憩時間にも連絡帳書きと製作物を作ること場合が多いです。
仕事に慣れていない場合は、心身ともに休む時間が減るとストレスを強く受けることが多々あります。
2)保育業界は、保育士不足で経験が浅い先生が多くベテランが少ない保育園もある
ベテランの先生が沢山いる場所では、教育やフォロー体制がしっかりしているので分からない点も教えてもらえたりします.
しかし、職員の出入りが多い場所や人手不足の場合は各自自分の担当で精一杯という状況があり新人を育成する体制がない場合が多いからです。
3)保育業界は、人間関係がとても大切
どこの職場も大切ですが、保育業界には職員同士の関係と子どもとの関係、その保護者との関係、そして関係機関との関係性が多くあり毎日沢山の人と沢山のやり取りをします。
子どもが好きであっても、保護者や職員にも様々な人がいて長期的な期間の中で苦手と思う人でも関わらなくてはいけないというところにストレスを感じます。
子どもからすれば先生ですが、新人で経験が浅くても先生と呼ばれます。
周りからの期待は先生としての自覚で過ごしていると本当の自分を表現できないことにストレスを感じます。
4)現在働いている園の教育方針と合わない
保育業界は、場所によって様々な理念や目標があります。
そのやり方やスタイルに自分自身の方向性が違ってきた時に強くストレスを感じます。
何をするにも合わせないといけないという制限がありすぎると自由にのびのび保育できないからです。
5)保育業界、先生同士でも派閥がある
子どもに対しては計画たてて配慮して接することが出来るのに、職員や大人に対して同じような見方が出来ない人に関わる時やその人の言葉を耳にすると、
「どうしてそんな言い方しかできないのだろうか」と強くストレスを感じてしまいます。
心理学も学び子どもの可能性を引き出し伸ばす仕事なのに、
「どうして他の大人や人達にはそのような目で見ないのだろう」と思えば思うほどストレスです。
6)教育だと言いながらいじめにしか思えない態度
教育の一環と言いながら、自分が受けた厳しい言葉や態度を新人に同じようにすることで先生としてのプライドが強い人、
はたから見るといじめのようにも見えることを誰も止めることない…
くそれが当たり前と思っている状況すべてにストレスを感じることがあります。
ストレスで限界になる瞬間、心配される症状や病気
保育士業界では、よく次の日から突然来なくなったという連絡を耳にすることがあります。
ストレスを抱えて発散出来ているなら良いのですが、誰にも相談できないことが続いてしまった時に良く起こることは、鬱になり保育園に出勤できなくなることです。
行きたい気持ちや迷惑をかけている気持ちはあっても実際には朝は起きれず園に向かうことすらできなくなることがあります。
そういう最悪の状態になる前に信頼できる人に悩みを打ち明けられたら良いのですが、その状況を改善できるかは自分次第でもあり周りの環境に左右されます。
ストレスは人によって色んなところで症状として現れますが、私の場合は原因不明の気管支炎と逆流性食道炎、そして足の病気でした。
保育士でも一度重い病気になると、回復するのに倍以上の時間を要します。
ストレスをためても適度に発散し、休みであれば全く関係のないことに集中し仕事とプライベートのバランスを保つ必要があるのです。
保育士の3つのストレス対処法
1)保育職として日頃からできるセルフヒーリング
保育業界では、経験が浅くてもベテランであっても子どもから保護者、そして職員同士もすべて「先生」と呼ばれます。
その先生と呼ばれることに慣れてある種のプライドやプロ意識を持つようになる一方で、先生と呼ばれる前に1人の人間であるということを意識しましょう。
また、日頃から職員同士のコミュニケーションを密にして信頼・相談できる関係性を築き上げることです。
そして、ストレスが溜まったと感じたら定期的に運動したり保育から離れてプライベートで保育から離れて好きなことを楽しむことです。
2)手軽なストレス発散法
日頃愚痴ることのない人でも、時には保育園を離れて思い切り自分の思うことを話してみる、誰かに聞いてもらう時間を取ることでスッキリした気分になります。
口角が上がるだけで気分が変わることを知っているので、心理学を利用して子ども達は勿論、大人も含めていつも以上にお腹の底から笑ってみることは簡単ですがとっても効果があります。
3)ストレスに耐えられる身体にする
保育士にとってストレスを感じること自体は全く悪いことではありません。
それが瞬発力や別の力に変わることがあるからです。
ストレスは保育士の心身共に健康な身体はメンタルを強くします。
ヨガやランニング、スイミングや好きなスポーツなど日頃から自分に合った運動法を取り入れることが大切です。
また、鬱は食事で改善します。
バランスのとれた栄養をきちんととることは精神を正常に保ってくれます。
楽しい食卓で美味しいご飯を食べることは当たり前のようで、身体を作ること以上に精神にも良いのです。
「ここがストレスの限界!」異動・退職・転職を考えるべき」タイミング
保育職は、体力精神どちらとも必要です。
もし、体調を崩し仕事を休みがちになり、中長期にわたり体調不良が続いた場合はメンタルクリニックや心療内科、
また病気になった場合、仕事を続けることが困難だと感じる前に退職を考えた方が良いでしょう。
悩みを相談しても具体的な解決方法が見つからない場合
いつもの先輩ではなく上の立場の人に意見として話してみても解決しない場合、自分ではどうすることもできない状況になったら転職を考えてみましょう。
自分の身体は会社が守ってくれるわけではありません。
逃げることが悪いことと捉えずに、自分を大切にすることを一番に考えてください。
同じ系列の園が複数ある場合は、環境の問題であれば異動することも視野に入れましょう。
保育士で大きなストレスを抱える方へ
保育士業界で大きなストレスを抱えている方は少なくないでしょう。
そんな方へ、ストレスの原因を取り除くことは大切ですが、ストレスを抱え続けている時には視野が狭いことが多いです。
自分とは違った時間軸で働いている人と接したり異なる文化や価値観を持つ人と接すると新しい発見で道が開くことがあります。
また、今の状況を選んでいるのは自分ということに気づくと、そんな時ほど自分自身に目を向けて自分を大切にすることを考えてみましょう。
色んなストレスを感じても自分自身を愛することに視点を変えると状況は変化するからです。
苦しいと感じる時に「ありがとう」と思える小さなことをいくつも数え上げることもとても効果があります。
苦しい時こそ感謝と言いますが、なぜ感謝するのかは自分の中にあるわだかまりや葛藤に気づくチャンスであり、そこを癒すことができるチャンスであり、そのことを解消する出来事にすぎないとわかるからです。
また、これから保育業界で働こうと勉強している方やワクワク楽しみに保育生活を想像してる方へ
そのワクワク感や創造することを大切にしてください。
子どもは大人より感受性が豊かです。
言葉だけでなくその背景全体もまるごと伝わっています。
保育業界には色々学べる分野が入っています。
自分の人生経験を豊かにしてくれるので自分らしくを大切に過ごしてほしいです。