- 転職は確率じゃない
- 意中のたった1社から合格が出ればいい
- 気持ちの切替えを早く正しい努力を重ねれば必ず良い縁は見つかる
ということです。
そうご自身に言い聞かせて、気持ち素早く切り替えながら転職活動を続けた、しんさん。
決して楽ではなかった転職活動の進め方、メンタル面の工夫、転職前後の状況などを伺いました!
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リクルートエージェントでシステムエンジニアとして同業他社への転職履歴
しんさん(男性・36歳)
前職:IT業界・システムエンジニア(愛知県知多市)
転職後:IT業界・システムエンジニア(愛知県名古屋市)
転職活動期間:2ヶ月
応募した会社:15社
面接した会社:5社
利用した転職エージェント(リクルートエージェント)の評価等
名称:リクルートエージェント
評価:5点
評価の理由
リクルートエージェントは、フォローが他社エージェントと比べて手厚いです。
こちらの希望内容を汲んだ案件の紹介から、面接時のアドバイス、同じ会社の過去の応募者などからの情報(面接時に聞かれる質問事項など)がとても詳しかったので事前準備がしやすかったです。
システムエンジニアとして同業他社への転職の背景・動機
転職の動機は、上司の業務の回し方が自転車操業的な状態になっていた点が一番です。
会社のHPに書いてある理念やビジョンがまったく見えてこず、ただ目の前のお客さんに対してこびへつらうかのような対応をしてばかりいた。
この会社の方向性と自分がやりたいこととは違うと確信して転職を決意しました。
まず自分が働く会社で何がしたいか、を考えることから始め、
さらに、今の会社の上司には強い口調で提案したり質問したり、今の会社で出来ることはないかを考えて行動しました。
それと並行して、エージェントに登録して転職先を探し、なるべく会社にバレないよう面接も平日の夜に指定してもらったりしました。
システムエンジニアの志望理由
自分の持っているスキルは活かしていきたいと思ったので同じ業界に。
大卒以後ずっと同じIT業界だったため、他業種に移るという選択肢がなかったのもあります。
実際の面接や履歴書でアピールしたこと
転職理由としては、
- 理念・ビジョンが共感できる御社で、顧客の役に立つ仕事がしたい
- ○○の案件であれば、御社の○○というように具体的な案件(HPに載っている)の、
- 具体的な仕事内容と自分が今までやってきたスキルとを照らし合わせて
- さらに今後はこうしていきたい、
という提案なども入れ込んで説明しました。
また、IT業界にはいるけども、新しい知識を学習している点です。
ITの知識はもちろん、異業種の知識もある程度業務には必要になったため、それに伴って資格を取得したことで
向上心などを示しました。
システムエンジニアに転職後の業務内容・忙しさ
IT業界は、基本元請(大手企業)と、そこから仕事をもらう中小企業とに分かれます。
ほとんどが派遣契約などで出先に出ることが多いです。
ひとりで仕事をすることはほとんどなく、チームで仕事をすることが多いです。
規模はプロジェクトによります。
IT業界とはいえメール以外にも会話や打ち合わせ、会議もあるので、コミュニケーションは必要になります。
忙しさは、案件によります。
今は残業がうるさくなってきていますが、案件によっては月50時間程度の残業もあるところもあります。
ないところもあります。
これからオリンピック、IoT、電気自動車の導入が見えてくるため、IT業界も人手が足らなくなってくると思います。
よくありきたりな技術やスキル、資格だけでなく、「このスキルならやっていける」というものがひとつでもあると大きな強みになります。
システムエンジニアに転職するメリット・デメリット
まずデメリットから。
IT業界は基本残業が多いです。
また、派遣契約で行くことが多いため、給料はほとんど上がらないと思ったほうがいいです。
(マスコミに出ている給与は、元請社員のものだと思っておいてください)
派遣社員として元請に入っている方は、派遣法の3年が終われば正社員になれることもありますが、派遣契約で行っている社員はそれは適用されません。(ヘッドハンティングは除く)
メリットとしては、最新のIT業界や知識がつくことです。
電気自動車、ビットコイン、IoT、AIなどはこれから必ず普及してきますので、それらの技術を身につけるには現場が一番です。
パソコンやスマートフォンの操作にも慣れるので、生きていく為に必要な情報技術のスキルは一通り身につきます。
システムエンジニアに向いている人・向かない人
向いている人は、職人肌のような人がプログラミングには向いています。
そうでない方でも、コミュニケーションが必要な部分もある(打ち合わせ、会議、顧客対応)ので、そちらも重要です。
逆にコミュニケーションが苦手な人は、今後のIT業界には向かないかもしれません。
一人でコツコツガリガリPCと向き合ってばかり、という仕事ではないからです。
人前でペラペラしゃべる、営業トークをする必要まではありませんが、社会生活上問題がないレベルのコミュニケーションは必要です。
システムエンジニアへの転職の進め方、適職の見つけ方
システムエンジニアに転職するには、まず、「絶対に企業が必要としているスキルもしくは資格」を先に取っておくことです。
専門用語になりますが、データベース、ネットワーク、OSなどは今後絶対になくなることはないためです。
業務で何年やってきたから、というのも強みですが、資格があると先方に「この人はこれが出来るんだ」というのがよく分かるためです。
これがあるだけでも書類選考通過率は相当高くなります。
そこからキャリアシートを作成します。
今までやってきたことを、強みを強調しながら書くことでそのスキルが必要な企業から見つけやすくなります。
求人と希望内容をマッチングさせやすいように工夫しましょう。
いざ面接に行ったときには、具体的にこちらからも質問や提案をするようにしましょう。
面接は慣れです。
転職活動が辛くなった時のモチベーション・メンタル維持方法
書類選考通過や面接通過の「率」ではなく、「数」を積み重ねていってください。
その数が多ければ多いほど、その時点で先方から「この人気になるな、会ってみたいな、一緒に仕事したいな」=「認められている」ということになるからです。
書類選考や一次面接で落ちるケースは、おそらく多くあると思います。
ですが、転職活動はその勝率を競ってるわけではないです。
意中のたった1社から合格が出ればいいのです。
あとの第二希望以下の会社からは最悪落ちてもかまわないわけです。
なので失敗を気にせずどんどんアタック、どんどん応募していきましょう。お断りメールは受け取ったらすぐ捨てて次に向かいましょう。
このあたりは恋愛と同じです。
ダメだったら反省して内容を修正して次にさっさと進めばいいのです。
ご縁がなかった会社のことは忘れればいいし、忘れられなくても見返してやる、ぐらいの気持ちでちょうどいいです。
2社同時に就職することは出来ません。なので妥協することなく自分の決めた目的目標を貫いていってください。
システムエンジニアに転職して学んだことまとめ
あまり意固地になって「これはダメ、こうでないとダメ」という高すぎる理想や思い込みは捨てたほうがいいかもしれません。
いろんな人がいるように、いろんな会社があります。考え方や方向性もそれぞれなので、そこを認めて、自分がいたいなあと思う場所や仲間を見つけるようにしたほうがいいのかなと思います。
あとは自分のことを大事にしてあげてください。たった一度の人生です。他人に否定される必要はありません。
自分の生きたいように、自分がやりたいことをやる、そのときの自分は一番輝いているわけですから
それが結果的に落選になろうと、そんな会社のことはほっておいて、自分と価値観や方向性が同じ人たちと働いたほうが数万倍マシです。