私は、保険代理店支援業務(営業)に6年間従事しています。
この記事では、私が営業職として、代理店さん・お客様・同じ部署の同僚等、比較的大勢の前にひとりで立ち、何かをプレゼンする時のスキル・工夫についてまとめています。
プレゼンスキルは、営業職に限らず、多くの業種で必要となるものだと思います。
実際にこれを読んでいる方の中にも、どうすれば分かりやすくて評価の高いプレゼンができるだろう…と悩んでいる方がいるかもしれません。
そんな方に少しでも役に立てればと思い、私がこれまでにしてきた工夫をご紹介したいと思います。
ポイントは
- 伝えたいことを3つ以下にまとめる
- 伝える順番を考える
- プレゼンの前に目次を示す
の3つの事前準備。
これだけでプレゼンの質がぐんと上がります。
それに付随し、
- 絶対にプレゼン時間を厳守すること、
- 聞きづらい話し方をしない
ことも重要なポイントになります。
これを心掛けるようになれば、ダラダラとしたプレゼンで周囲をイライラさせたり、「結局何が言いたかったの?」という低評価を受けたりすることも少なくなるでしょう。
ぜひ試してみてください。
contents
反面教師から学んだ!「聞きづらいプレゼン」から「分かりやすいプレゼン」へ
私がやっている代理店支援業務とは、商品改定の説明や社内業務改善の提案など、お客様や同僚たちの前にひとりで立ってプレゼンをする機会が比較的多い職種です。
そんな中で身に付けてきた「分かりやすいプレゼンを実現するための工夫」について、皆様にご紹介したいと思います。
私がこのスキルを学んできたのは、ひとえに「反面教師になる人が周りに大勢いたおかげ」と言えます。
皆様の周りにもいませんか?
「早口で聞き取りずらい」
「声がぼそぼそしていて覇気がない」
「話が支離滅裂で結局何を言いたいのかが分からない」
「時間を大幅にオーバーしてるのに話し続けて、集中力が続かない」…。
上記はほんの一例で、私は自分の職業柄、「聞きづらいプレゼン」をたくさん聞かされてきました。
そこから学んだことを自分がプレゼンする際に活用してみた所、聴講者の方から非常に高い評価をもらえ、プレゼン後のアンケート等でも「甘木さんの話が一番分かりやすかった」と書いてもらえるまでになりました。
私の経験が少しでも皆様の役に立てればと思い、その方法をいくつかご紹介したいと思います。
プレゼンの成功は、本番までの事前準備で9割決まる
私がこれまで聞いてきたプレゼンで「分かりづらいな…」という残念な感想をもったものは、
- 共通して「話の脈絡が支離滅裂」だったり、
- 「話があっちこっちに飛んで、結局何を言いたいのか分からない」
という特徴を持っていました。
それを改善するために、私は以下の事前準備方法を皆様に提案します。
(1)まずは伝えたいことを3つ以下にまとめる
プレゼンでは、3つ以上になると聴く側は覚えられなくなり、印象にも残りません。
欲張らず、最高でも3つまでに絞りましょう。
もちろんそのためには、自分自身が話の要点をよく理解し、何を最も伝えるべきなのか、正確に見極める必要があります。
ここはプレゼンの本質にかかわるとても大事な部分なので、サボらずにしっかりやりましょう。
(2)伝える順番を考える
問題提起→提案→デメリットの紹介→その解決方法、という流れを意識して、話す順番を考えてみてください。
私の経験上、この流れが一番聴衆を退屈させません。
全ての段階において「相手の立場で考える」姿勢を忘れないようにしてください。
例えば、1段階目の「問題提起」も、聴衆の共感を得られないようなものであれば、聴衆の集中力は続きません。
(3)必ず目次を作る
話の流れを可視化し、誰もが「今自分はどこにいるのか」が分かる状態にすることで、聴く側の集中力を持続させることができます。
話す側も横道にそれることがなくなるので、非常に効果的です。
資料が多く配布しきれないようなプレゼンでも、できればこの目次部分だけは、当日聴衆に紙で配るようにしてください。
保険営業のプレゼン、これはやってはいけない厳禁事項
ここまで事前準備が徹底できていればもはや勝ったも同然ですが、あとひとつ、必ず守らなければならない注意点があります。
それは「絶対に時間オーバーしないこと」です。
時間を超過してしまうことで、聴衆は話の終わりを見極められなくなり、「一体この話はいつ終わるんだ」という考えで頭がいっぱいになってしまいます。
聴衆がそういう状況では、伝わることも伝わりません。
1番いいのは「時間が余ること」です。
これだけで聴衆から高い評価が得られます。
簡潔にまとまっている=分かりやすい、という評価を持ちやすいのがその理由だと考えられます。
話し方にも注意!
ここまで完璧にこなせていれば、そのプレゼンはかなり高評価を得られるでしょう。
しかし、それを台無しにしかねないのが「話し方」です。
特にやってはいけないのは、
- ぼそぼそとした抑揚のない話し方
- 「えー」「あー」という濁り言葉の多様
- 早口
の3つです。
ここはワイドショーのアナウンサーの喋り方などを研究してみましょう。
大きな口でゆっくりと、抑揚をつけ、濁り言葉を言いそうなときはその代わりに息を吸い、非常に落ち着ついて喋っているはずです。
ゆっくりした話し方を心掛けるだけで、自分自身の緊張も緩和されるという効果もあります。
どうしても苦手だという人は、まずはそこを意識することから始めてみてください。
おわりに
いかがだったでしょうか?
「聞きづらいプレゼン」を反面教師にすることで「聞きやすいプレゼン」を実現することができることが分かるのではないかなと思います。
私の経験から、上記の内容を参考としてまとめさせていただきましたが、皆様自身もぜひ、反面教師に学ぶといった視点を持って、さらに工夫をしてみてください。
そこで身に付けたスキルを活かすことで、プレゼンの評価はぐんぐん上がり、きっと人前でしゃべることが全く苦にならなくなると思います。