contents
郵便局パートから運送業事務への転職履歴
向井旭さん(女性・20代前半)
前職:郵便局・パートタイマー(宮城県仙台市)
転職後:運送業・事務(宮城県仙台市)
転職活動期間:一か月
応募した会社:10社
面接した会社:3社
利用した転職エージェント等
名称:ハローワーク
評価:4点
評価の理由
ハローワークは待遇や給与など、基本的に標準的な求人が揃っているからです。
ただし、ブラック求人も多いという噂もあり、あくまで参考程度にしました。
郵便局パートから運送業事務への転職の背景・動機
給与も目立つようにあがらず、パートが無駄という意見が社員からたくさん聞かれるようになっていたので。
社員への不信感もあり、パートタイマー同士で足を引っ張り合いも少し見えてきたので、やめようと決意しました。
運送業事務職の志望理由
実家にも縁のある会社で、事務をとってくれるということだったので。
当時はリーマンショック後の氷河期だったから、とりあえず縋ったという感じです。
実際の面接や履歴書でアピールしたこと
あまり前の職場の悪口はいわず、転職理由はあくまでも人生経験のためと伝えました。
志望動機に関しても、実家の仕事と関連があったためとお話ししました。
全く畑違いの分野でしたので、「てきぱきと働けます」と書いたり、誠意を込めて丁寧に返答していきました。
おかげか、会社後しばらく「とても真面目な人」という印象がついたようです。
運送業事務職に転職後の業務内容・忙しさ
運送業のデータ入力業務です。
倉庫に入ってきた商品、出ていく商品のデータを入力し、ドライバーさんに支持するといった仕事です。
基本的には忙しく、残業は週に2、3時間は必ずあるような感じです。
また、有給休暇はほとんど取れません。
失礼ですが高卒の人が多い職場なので、社会人としてのマナーはあまり良くなく、上司になまり言葉で突っかかるということが当然です。
上司もドライバーさんもガラが悪い人が多いので、まっとうな環境で生きてきた人にとっては、かなりショッキングな職場だと思います。
運送業事務職に転職するメリット・デメリット
メリットとすれば、運送業界は環境がブラックなので、ここを乗り越えられればおそらくどこの業界も大丈夫です。
遅配といったトラブルもつきものなので、トラブル対処のスキルもつきます。
デメリットといえば、やっぱりガラの悪い人に囲まれるので、自分のガラも悪くなります。
あとは、休日が土日に限らないので、友人たちと予定を合わせて遊ぶということが難しくなります。
運送業事務職に向いている人・向かない人
向いている人は、てきぱきと仕事をこなせる人です。とにかくトラブルの多い業界ですから、柔軟な対応力や頭の切り替えが出来る人が向いています。
向いていない人は、メンタルが弱い人です。
荷主さんや受取先から怒鳴られることも多いため、メンタルが弱い人はそれだけで結構つらいと思います。
運送業事務職への転職の進め方、適職の見つけ方
転職テクニックとしては、まず、自分の適正をしっかりと学ぶことから始まります。
適正というのはスキルだけの話ではなく、「自分がいかにやりやすく楽しく出来る仕事か」ということです。
特に、年齢を重ねてからの転職では、それが重要になります。ある程度年を取ると、新卒仲間がいる訳でもなく、周囲との兼ね合いが難しくなってきますから。
そのためには、待遇面ばかりでなく、勤務時間や残業時間の平均、さらに職場の空気などをリサーチしましょう。
よくある転職サイトで「元社員による会社の評判」なんてものがありますが、これがとても参考になります。
社員の生の声を読んでみて、自分に合いそうか合わなさそうか、ある程度見てみたうえで応募してみるのがマストだと思います。
転職活動が辛くなった時のモチベーション・メンタル維持方法
転職活動中にメンタル面で悩んだら、まず体を動かす、例えば散歩をすると良いと思います。
空の色を見て歩いていると、「まぁ、こんなこともあるかな」という気分になってきます。
そして、ちょっと人の集まるところにいって話を聞いてみると、世の中の人には様々な考えの人がいることがわかります。
「こんな臭い人が上司だったら嫌だな」「こんな耳年増な女性が採用担当だったらゲンナリするな」といった発見に出会えることもあります。
多くの人を見ればそのぶんだけ、自分の寛容さが高まってきます。
そして、落ちてしまっても、「ここの会社の人事担当は性格が悪いヤツだ。採用されなくて良かった」と思えたりもします(もちろん、現実がそうであるとは限りませんが)。
さらに、旅行にいったりして、もっと多くの人を見ましょう。特に平日のせわしない街を見るのがオススメです。
好きな街を見たり、色んな人間を観察していくと、おのずと自分のなかにやる気が出てきます。
転職活動中は、寛容さを高めてモチベーションを維持し、かつ色んな物事を増やしていくことが大事だと思います。
運送業事務職に転職して学んだことまとめ
転職経験を通して、私は自分の働いてきた環境が世界のごく一部だということに気づかされました。
そして、世の中には色んな立場の人がいること、色んな考えの人がいることがわかりました。
もし、貴方が転職を考えているのなら、まずは自分が置かれている環境は、たとえ苦しいものだとしても、狭い世界の一部ということを認識してください。
そして、たった一度しかない人生を有意義なものとするために、ぜひ転職にトライしてもらいたいと思います。